田崎:撫でる【しえんた様リクエスト】 ページ31
「田崎さん…随分飲んできたんですね…」
「そうですか?」
「そうですよ、とってもお酒臭いもの」
Aさんにそう言われてしまったのですんすんと匂いを嗅いでみるがわかるわけがない。ただただ自分の体の熱さと、理由のない万能感だけが自分の中で渦巻いている。
フラフラしつつもなんとか靴を脱ぎ、談話室まで千鳥足、ゆっくりソファーに腰をおろすとAさんが上着を脱がせてくれた。
「すみません…」
「いいんですよ、こういうこともありますよ、ね?今おしぼり持ってくるから待っててね」
上着を俺の隣に畳んで、おしぼりを持ってこようとしているAさんの手を掴む。
「…あの」
「あら、おしぼりはいらないかしら?」
「そうではなく…頭、撫でてくれませんか?」
…ん、あれ?なにいってんだ自分?
「頭…ですか?」
「ええ、撫でてくれませんか?」
俺の内臓が火でもつくんじゃないかという程熱くなった。顔も熱く、思考回路がうまく働かない。本音と本能が理性に勝りつつある―くそ、落ち着け自分。
「こう、でしょうか?」
Aさんは髪を梳くように撫でてくれる、気持ちがよくて思わず目を細める。
「あら、あらあら…」
「どう…しました?」
「いえ、猫さんみたいで可愛いなと…」
くすりと笑ってAさんは優しく撫でてくれる。俺は無意識にAさんの撫でていない方の手首を掴んだ。
「Aさん、その」
「いいですよ、まだなにかありますか?」
「ええ、貴女の唇を吸わせて下さい」
そのまま俺の方へと引き寄せる
残念ながら、理性は本能に負けてしまった。
神永:ごめんさない。【イヤホンの人様リクエスト】→←実井:苦手【Ma?塩化ナトリウム様リクエスト】
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御冷ミァハ - 〈harmony/〉パロで波多野お願いします(>ω<) (2016年6月4日 22時) (レス) id: 274ede080a (このIDを非表示/違反報告)
深夜放送 - しえんたさん» こんにちは!喜んでいただけて嬉しいです!次は続編で気軽にリクエストして下さいね〜 (2016年5月22日 19時) (レス) id: ae86f31621 (このIDを非表示/違反報告)
しえんた(プロフ) - こんにちは〜!リクエストありがとうございました(*^^*)読みながらニヤニヤしましたwまた宜しくお願いします(*´ω`*) (2016年5月22日 14時) (レス) id: de39b7d707 (このIDを非表示/違反報告)
ハイセ - どのお話もすごく素敵ですね!あの、リクで田崎さんの激甘お願いしてもいいですか? (2016年5月22日 0時) (レス) id: aa76fc5df9 (このIDを非表示/違反報告)
深夜放送 - ayaさん» こちらこそリクエストありがとうございます〜!次はぜひ続編でリクエストして下さいね! (2016年5月20日 20時) (レス) id: ae86f31621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:深夜放送 | 作成日時:2016年5月5日 14時