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小田切:されども貴女は ページ19

お兄様、なんて、甘い声で呼んでくれるAが好きだった。

「おい小田切!またあの店行かない?」
「神永はまたバニーちゃんですかぁ?好きですねー」
「…ああ、悪いな…他の店に行きたくて」
「んお、小田切が珍しい!どこよどこよ?」
「内緒だ、じゃあな!」

別に、本当の兄妹なんかじゃない。
が、Aが楽しそうに、心の底から楽しそうに俺を兄として接してくれて―嬉しいし、とても愛おしいとも思う。

『ねぇお兄様、私、お兄様の事大好きよ』
『お兄様、突然消えたら嫌よ?ずっと一緒よ?』

Aの綺麗な黒髪も、黒曜石のような瞳も、白い手足も、全ては俺のものだし
また、俺の全てもAのものだ。

「ね〜え〜小田切いつも何処の店行ってんの〜?教えろ〜!」
「そうだぜ小田切、独占はズルいぜ?」
「なんと言われようとも教える気はないよ」

渡さない。
…こんな、化物になんて。

『お兄様はいつも時間ぴったりに来てくれるわ』
『お兄様』
『私だけを見てね?他なんて見ちゃ嫌よ?』
『あら、でも―もう時間だわ』
『お兄様、またいらっしゃってね』

冷たい、石と
花々の、噎せ返るような、香り―

「おい、小田切…いい加減にしたらどうだ?」
「…何が言いたい」
「お気に入り子が誰だか知らねーが、入込み過ぎだ。結城中佐の言葉を忘れたのか?」
「ああ、忘れた」
「………報告させてもらうわ」
「勝手にしろ」

死ぬな、なんて言葉
Aの為なら死んでもいいなんて気持ちの前では、消え失せる。

『お兄様、負けちゃあ駄目よ?』
『ここで狂気を失わないで』
『お兄様、お兄様、お兄様―』
『私を、私を忘れないで!』

伝わ ってく る 石の 冷 たさ 花の 白い い ろ め のまえに は A が、 A AAA あ ああ

アイシテル

「小田切の奴、誰と一夜を過ごしてるのかと思えば―」
「墓石の前で、項垂れてるだけじゃあないか―」

D機関員:楽しい楽しい料理の時間→←甘利と佐久間でお送りするお知らせ(見なくてもいいよ)



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設定タグ:ジョーカー・ゲーム , ジョカゲ , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
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御冷ミァハ - 〈harmony/〉パロで波多野お願いします(>ω<) (2016年6月4日 22時) (レス) id: 274ede080a (このIDを非表示/違反報告)
深夜放送 - しえんたさん» こんにちは!喜んでいただけて嬉しいです!次は続編で気軽にリクエストして下さいね〜 (2016年5月22日 19時) (レス) id: ae86f31621 (このIDを非表示/違反報告)
しえんた(プロフ) - こんにちは〜!リクエストありがとうございました(*^^*)読みながらニヤニヤしましたwまた宜しくお願いします(*´ω`*) (2016年5月22日 14時) (レス) id: de39b7d707 (このIDを非表示/違反報告)
ハイセ - どのお話もすごく素敵ですね!あの、リクで田崎さんの激甘お願いしてもいいですか? (2016年5月22日 0時) (レス) id: aa76fc5df9 (このIDを非表示/違反報告)
深夜放送 - ayaさん» こちらこそリクエストありがとうございます〜!次はぜひ続編でリクエストして下さいね! (2016年5月20日 20時) (レス) id: ae86f31621 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:深夜放送 | 作成日時:2016年5月5日 14時

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