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#04 ページ4







武石中の4番三井によるスティールは

相手チームに動揺と隙を、味方に希望を与えた

当の三井はその勢いのまま来賓席に突っ込んでしまうが

しばらくすると立ち上がり再びコートに立ち

勝ちを諦めることなく走り出した










「(この状況からひっくり返すなんて誰が予想した)」

「(面白い、すごい、この試合…結果が見えない)」










あれだけ勢いよく突っ込んでしまったら打ちつけた体はかなり痛むだろう

それでもそんな事を感じさせないほどのプレーを魅せるのだから凄いものだ

おそらく今彼を突き動かしているのは"勝ちへの執念"のみ

味方からのパスを受けると今度はドリブルでディフェンスを抜いてゴールに向かうドライブを仕掛け始めた

ここまで来てしまったらもう彼は止まらないだろう

完全にゾーンに入っていると言っても過言ではない










「すげー!すげぇぞあの4番!」

「もう止まらねぇな!!」

「行けー!武石中!!お前にかかってるぞ4番!!」










もしかしたら私は今すごい試合を見ているのかもしれない

すごいなんて安っぽい言葉で片付けていいものじゃない

けど、それしか言葉が出てこないのだから困ったものだ

頭の先から足の先まで熱が帯びているような、そんな感覚

きっと彼は今ただがむしゃらに勝ちを目指しているはずだ

勝った、なんて確信は持ってないだろう

だからこそ鳥肌が止まらない










「スティールからのドライブ…これはもう相手も折れる」









もし自分が対戦相手なら

こんなに勢いに乗った選手はもう止められない

まさか相手もこんな残り数秒の場面でこの男の手にボールが渡るなんて思いもしなかったのだろう

相手は必死になってオフェンスからディフェンスへと切り返し走り出す

しかし武石中の4番 三井のドライブは止まることがない

誰がどう見てもわかるくらい試合の行方は彼が握っている

土壇場で試合の結果を覆す力、それ以前に彼は選手としての他を圧倒するほどのセンスがある









「(相手はもうきっと止められない)」

「(すごい、こんな状況で全てをひっくり返そうとするなんて素直に尊敬する)」









相手の監督は残り数秒だが三井を警戒したのか三井には絶対に打たせるなと声を荒らげた

それほど彼は優れている存在なのだろう








「(この人はこれからきっともっとすごい人になるんだろうな)」

「(私もいつかこんな選手になれたら)」

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設定タグ:SLAMDUNK , 三井寿 , 流川楓   
作品ジャンル:アニメ
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ピトリコ(プロフ) - 高校生ならではの会話が凄くリアルで惹き込まれました!これから最新話まで一気に読破します!素敵な作品に出会えてよかったです。 (2023年3月31日 20時) (レス) id: 36bff0e057 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - こちめるさん» 無理せず頑張って下さい!更新楽しみにしてます^^ (2023年2月10日 22時) (レス) @page50 id: 27c27c579a (このIDを非表示/違反報告)
こちめる(プロフ) - みみさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとっても嬉しいです🥲 (2023年2月10日 0時) (レス) id: b38c8404b7 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - いつも楽しみにしてます^_^ (2023年2月9日 10時) (レス) @page50 id: 27c27c579a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こちめる | 作成日時:2023年1月29日 20時

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