追いかけたい

面白い子 ページ8

大谷さんside

今日はとある理由でチャーター機ではなく飛行機でロサンゼルスに帰る。


ちょっと休みをもらい、実家に帰った。


家族の全員に身長が伸びたねーと言われて、久し振りに実家でゆっくりできた。


帰りの飛行機に乗って、少し気分転換に部屋の外に出た時だった。


「こうなったら、無理矢理でも、、、」


女性、たぶんCaの人が男性に部屋へ入れさせようとしていた。


反射的に体が動いて女性の手首を引っ張った。


この人はCaがどんな仕事がわかっているのだろうか？


『Caってどう言う仕事かわかってるんですか？』


そう言った瞬間に。


女性が上を向いて、びっくりした顔で「うん？、、この声って、、、大谷さん！？！？！」


と叫び出した。


女性も男性もどちらも目を丸くしている。


そのあと、ちゃんと、男性にも女性にちゃんと謝ってもらった。


女性も怪我をしていないようだから戻ろうとしたが、この女性がそれは面白すぎてつい長話をしてしまった。


「あ、いけない、もうこんな時間だ」



『たくさん話しすぎてしまいましたね』


そうだこの女性はCaだったことを忘れていた。


ふと、視線を女性の手元へ向けると、裾のところがほつれていた。


『あ、裾がほつれている』


「え、本当だ！！あいつぅ」


『プ、ハハハハハ、もうだめだ笑いが堪えられないハハ』


もうツッコミどころが満載すぎて、笑いが堪えられない。


女性は全員、コソコソした感じで、あざとい感じがした。


でも、彼女は違った。


サバサバしていて、思ったことが顔に出てしまう。


初対面なのにまるでずっと前から知っていた感じで接している自分が気持ち悪い。


でも、彼女のことをもっと知りたい。


名前も知りたい。


本当に気持ち悪いと思う。


でも、時間が経つにつれ、もっと知りたいと言う気持ちが深まってしまう。


一体この気持ちはなんなんだ？

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