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山本side
その部屋は確か、古い資料とかが
多く保管されていた部屋だったはず。
となると、さっき聞こえた本が落ちるような音も辻褄が合う。
俺は急いでその部屋へ走り、ドアを勢いよく開けた。
部屋は電気がついてなく、真っ暗な部屋だったが、
外からの光で見えたのは大量に落ちている資料。
一方人影は見えず、自然に落ちただけか、と思っていた時
「ユイ何かあった…ってお前はっ、!」
奥の棚の方から、知らない男が出てきた。
スタッフでもないし、許可証のような物もつけていない。
そして何より気になったのは、その男が着ていたシャツは、暑くもないのに胸元を大きく開けて乱れていた。
一番あって欲しくないシナリオが脳内に流れ、
沸々と湧き上がってくる怒りで、
体の芯から一気に熱くなっていくのを感じる。
「…あなた誰ですか。関係者じゃないですよね?」
「な、か、関係者だよっ」
「じゃあこんな所で何してるんですか?
ここは内部の極一部の人しか使えない部屋なんですけど」
あからさまな男に対して、こんなことを話すことが億劫に感じる。
だけどそうでもしていないと、
この怒りを鎮められそうにないから
「とりあえずこの部屋からは…」
男をつまみ出そうとしたその時
「___たす…けて、」
蚊の音くらい小さな音だったけど
聞き逃すはずがなかった
.
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SFF(プロフ) - shireyさん» そう言っていただけて感謝感激です!🥺 (1月31日 9時) (レス) id: dc6e40d3df (このIDを非表示/違反報告)
SFF(プロフ) - Lemon!?さん» よかったです!ありがとうございます!🥲 (1月31日 9時) (レス) id: dc6e40d3df (このIDを非表示/違反報告)
SFF(プロフ) - さやさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹🥹 (1月31日 9時) (レス) id: dc6e40d3df (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - お話待ってました✨✨🥺🥺🥺 (1月30日 19時) (レス) @page40 id: dfc3189701 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon!?(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!続き待ってます😆 (1月11日 3時) (レス) @page38 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SFF | 作成日時:2022年10月3日 19時