オリのマネージャーさん 2【オリックス】

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山本side









「福也さんどうしたんですかね」




「福也さんが招集かけるの珍しいよな」




「…嫌な予感がするわ」




「こういう時の周平の勘って謎に当たるから怖いわ」








試合のない日、急遽福也さんから招集がかけられて



集まれた選手たちのほとんどがロッカールームに集まる。







この光景、いつの日かの



『吉田さん熱愛説』(勝手に命名)を思い出すな











「あ、福也来た」




「なんや珍しいなぁ。どないしたんや〜」










ラオ福の二人が話しかけた福也さんは、




試合中の時くらい真剣な面持ちをしていて。











「…ちょっと皆に話したいことが」






重い雰囲気を感じ取った皆が静かになって、


福也さんの言葉に耳を傾ける。


















「A…のことなんだけど、」




「「「っ！！」」」








静かすぎるロッカールームに大多数の息を呑む音がした。









心臓が、ドクッと大きく波打つ。













「最近…皆Aに会ってないだろ」





「会うどころか、姿すらあんま見ないな」




「会える頻度が格段に減りましたね…」










「その理由、誰か知ってる？」





その言葉に、宗さんが反応する。







「俺、ついこの間、Aが何やら忙しそうにしてるのを見たことある」




「ほな仕事が多忙っちゅうことか？」







「俺もそう考えたんですけど…様子がおかしいんです」




「え？」






「Aとつい最近、たまたま廊下ですれ違った時、



本人は確かに『仕事が忙しい』って言ってたんだけど…。





俺がAの手首を掴んだ時、見ちゃったんです」





「何を…？」




























「Aの手首に、痣があるのを」




「「「！！」」」











吉田さんの手首に…痣？







そんなところに普通痣なんてあまり出来ない。















真っ先に頭の中に、『彼女』が浮かんだ






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