オリのマネージャーさん 2【オリックス】

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Aside






それから用意されていた美味しそうなご飯を食べたり



「Aおめでとう〜」

「Aさーん！おめでとうございます！」



選手の皆さんから祝福の言葉を貰って



楽しく皆さんと会話している時、突如部屋が暗転した。






それでも何故か慌てない選手の皆さん



私一人でおろおろしていると





「「「ハッピーバースデートゥーユー」」」


「え…」





歌声が聴こえたと同時に、暗闇の中に光が見えて








「「ハッピーバースデーディアA〜

ハッピーバースデートゥーユー」」





目の前に運ばれてきたのは、様々なフルーツで縁どりされ、『Happybirthday A』と書かれたプレートが乗っている豪華なケーキ。



思わずそれを見ながら静止していると





「吉田さん！ろうそく消して！」




ケーキのそばに立っていた山本選手の言葉でハッとし、

フッーとろうそくの火に息を吹いた。





それと同時に湧き上がる歓声と拍手





「いぇーい！Aおめー！」


「Aさんおめでとうございます！」






皆さんからの温かい声に、また涙腺が緩みかけた





「…ありがとうございます、！」





私なんかがこんな盛大に祝ってもらっていいのだろうか



いつかバチが当たるんじゃないかって思うくらい幸せで







「ありがとうございます…」




気恥ずかしくて、皆さんには聞こえないくらいの小さな声で、またお礼を唱えた。











「吉田さん…」




そんな私を見て、優しい笑みを浮かべる「誰か」がいるとも知らずに










「ほなケーキ食べよ！俺が分けるわ！」


「いや、ここは京都の和菓子職人の腕を見せる時！」


「アホ！そこは神戸のパティシエの俺に任せろ！」


「愛娘のために父親である俺がやるわ」




「「「(TさんがAの父親…？)」」」



.


ワールドカップ正直悔しいですけど、最高のワールドカップでしたね！日本代表の皆さん、お疲れ様でした！

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