オリのマネージャーさん 2【オリックス】

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Aside



本日私は二軍に帯同しているため、鳴尾浜に来ています。


だけど生憎試合前の天候は悪く、

黒い雲が立ち込め、雷も少しなっているという始末。




今日の試合はどうなるのか、と不安を抱きながら


外に出て空を眺めていた時だった







ゴロゴロ……ドカーン




「！？？」




反射でその場にしゃがみこんでしまう程、

とてつもなく大きい雷鳴が響き渡った。



久しぶりに雷に対して恐怖を覚える。



小さい頃から苦手な雷。


少しは克服出来ていたと思っていたのに…






硬直状態のまま蹲っていると、次第に雨が降ってきた。


さすがに戻らないと…と、僅かな勇気を振り絞ったその時





ふと、雨が止んだ




いや正確には＿＿＿＿＿







「どうされました？風邪引きますよ」


「具合悪い…？」





傘を差して私の隣にかがみ込んでいる







「近本選手に、木浪選手…」



「あ、オリックスの噂の…」


「場所移動しようや」






近本選手の言葉で、お二人に心配されながらも、なんとか屋内に入った。



こんなことに迷惑かけて申し訳ないな…





「すみません。ありがとうございます」


「いーえ。体調とか大丈夫ですか？蹲っていたから…」



初対面なのにここまで心配してくれる優しい二人に、緊張はだんだん溶けてきて






「あれは…結構大きな音の雷に驚いて…」


「なるほどな。確かに俺らもめっちゃビビったわ。笑」


「チカ飛び跳ねてたんですよ。笑
『うおおっ！？？』って叫びながら。笑」


「おい聖也？余計なことは言わんでええねんで？」


「あのチカめっちゃダサかっ…「聖也、そんなにあの雷に当たりたいんか？」




気付いたら緊張も恐怖もなくなるほど、


お二人の雰囲気に私まで笑わせられてて



本当いい人たちでよかった。感謝しかない







「マネージャーさんが無事でよかったです！」


「せやな〜。あ、せっかくやから名前教えてや。一方的に知られてるのもあれやし」



「吉田Aです。この度は本当にありがとうございました。貴重なお時間を取らせてしまいすみません…」



「そんな畏まらんでええから。むしろ会えてラッキーやし」


「なんなら毎日会いたいから阪神来ません？同じ関西だから近くていいですよね」


「…それはお断りします。笑」



「なんでやねん！つれへんなぁ」




この後、話が盛り上がって三人で怒られたのはまた別の話



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