* My boo (ページ27)

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マスクをつけ深めにキャップを被った僕とホシヒョン

ヌナは多分僕たちにはまだ気づいてない。

声…かけてもいいのかな……

HS『スングァナ……もう注文終わったけど？後で席まで持ってきてくれるってさ』

そう声をかけられてハッとする。

気づけば注文を終え番号の書かれた札を持ったホシヒョンが

僕の顔を覗き込んでいて

さっきまで僕達の注文を受けていたAヌナは

後ろに下がって僕達のであろうコーヒーを入れている

SG『あ、ああ、ボーッとしてました。席戻りましょー！』

HS『やー、店員さんが韓国語話せる人だったんだよー！』

そう話しながらシュアヒョンたちのいるテーブルに

戻っていくヒョンの後ろについて席に着く。

JS『へぇ～、韓国の方なのかな？』

HS『いや！日本人だと思う、名札ついてたんだけど漢字？だったし』

JS『韓国語勉強してる人だったら、もしかして僕達のことも知ってたりして』

Aヌナはcaratだよ

そう言いたかったけどそれを言ってしまうと

もうここには来れなくなる気がして

なんとなく口から出そうになる言葉を押し込んだ

それにヌナはシュアヒョンのファンだし…

それを伝えるのはなんだか嫌だった

しばらくすると

「おまたせしました～」

と僕達の注文したコーヒーが届く。

Aヌナが持ってきてくれることを期待してたけど

運んできてくれたのは別の店員さんで

すこし残念な気分になった。

気になってカウンターにいるはずのヌナの方を見ると

ちょうどこっちのテーブルを見ているAヌナ

目線の先を追うと見つめてるのはシュアヒョンで、

その後ヒョンから目を逸らしたヌナと

僕の目がバッチリ合う

慌てて目線をそらされた。

はぁ……

分かってはいたけど好きな人が

自分以外の人を見つめてるのって

結構くるな…

そう思いながらアイスコーヒーを一気に口にする

僕達だって分かってたんじゃんヌナ……

なんで話しかけてくれないんだよ。

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