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何も知らない ページ23
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僕はヌナのことを何も知らない
連絡先どころかどこに住んでて何をしている人なのかも
この間の偶然はたしか…おおさか？
ヌナはホテルに帰るって言ってたから
おおさかの人ではないんだろう
ヌナが僕達のことを知る方法はあっても
僕がヌナのことを知る方法はないんだ
『あーーーーーーーーー！なんでっ』
ヌナの周りには当然僕なんかよりも大人な人がいて
僕の知らないAヌナを知ってる
もしかしたら彼氏だっているかもしれない
なんで、あの時連絡先聞けなかったんだろう…
本当は忘れてたんじゃなくて
心のどこかで連絡先を聞くことが怖かったのかもしれない…
思いがどんどん募るほど何も知らない僕という存在が
ちっぽけに感じた。
気づいたら車は練習場に着いていて
あんなに気分が良かった朝が嘘のように
練習に身が入らない
HS『スングァナ！ワンテンポ遅れてる！』
SG『はい！ヒョン、もう1回お願いします！』
切り替えよう、過ぎたことはしょうがない
今度会えた時は連絡先を聞こう
そしてヌナのことをたくさん聞くんだ
Aヌナが運命の人ならまた必ず会えるはずだから
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作者名：れ | 作成日時：2020年5月2日 11時
