天使は笑う (ページ37)

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｢ここか、｣

噂には聞いてたけど、すごく大きな校舎だった。

私は学校の門で待つことにした。

｢あれ、女の子じゃん！
何か用？｣

そう声を掛けられ、びっくりして振り向くと背の高い男の人が立っていた。

｢えと、人を待っていて。｣

｢え！彼氏？｣

｢いや、違います。｣

そう答えると、なんだーという彼。

｢おい、何してんの…って女の子？｣

彼を呼びに来たであろう男の人にもびっくりされた。

…凄い、揃いも揃ってイケメンだ。

｢俺、ミンギュ！｣

最初に声を掛けてきた男の人が言った。

｢それでこっちは、スンチョルヒョン！｣

あとから来た人のことを指さして言う。

｢びっくりさせてごめんね！｣

そう眩しいような笑顔で笑いかけてきた。

｢大丈夫…です。｣

｢それで、誰を待ってるの？｣

興味津々で聞いてくるミンギュさん。

｢…ジョンハンです。｣

そう答えると、すごくびっくりした顔をした。

｢じゃあ君、ジョンハンのファンか！｣

…ファ…ン？

｢え、違います。｣

｢でもそうでしょ、待ってるってことは。
あの子たちみたいに。｣

彼が指さす方には大勢の女の子がいた。

みんなジョンハン君来るかな、と言っている。

すごい…ジョンハンってあんなに人気なんだ。

まぁ、あの顔ならそうか。

と色々考えていると、

｢あれ？Aちゃん？｣

そう声をかけられた。

そこに居たのはジスだった。