天使は笑う (ページ29)

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電話にすぐに出ると、

『Aちゃん！？』

そうスニョン君の大きな声が響く。

｢うん、そうだよ。｣

『さっきは友達じゃないとか言ってほんとにごめん、そんなこと思ってないから、ちゃんと友達だと思ってるから。』

｢うん、私こそごめんね。
スニョン君と約束してたのに…｣

『大丈夫、でもひとつ聞いていい？
あのジョンハンって人とはどういう関係なの？』

スニョン君がそう言った瞬間、スマホを取られた。

｢僕は、Aのことを凄く大切にしてきた。
君が思ってる以上にね。
君がAに抱いてる感情はわかってるよ。
でもその感情は僕にとったら邪魔なの。
頼むからAにこれ以上関わらないでよ…
お願い。｣

そうジョンハンが弱々しい声で言った。

｢ちょっと、ジョンハ｢消えてよ、Aの前から。｣

そう言うとジョンハンは電話を切った。

｢ジョンハン、なんでそんな事言うの…？｣

｢僕にはAしかいないのに、Aは僕以外の人といるの？｣

泣きそうな声で言うジョンハン。

そしてまた優しく抱きしめられる。

きっとジョンハンはおかしい。
でも、ジョンハンの腕を振り払わずに受け入れている私はもっとおかしいのかもしれない。

この時から気づいた。
私達はお互いに依存しあっていることに。

スニョン君、ごめんね、