13人のナムジャと1人のヨジャ

ヨジャ４ ページ5

目があってニコッとほほえまれる



だけど、その笑顔も営業用だと思った









ハン「はじめまして、君がスさんだね。

僕は代表のハン・ソンスです」



「はじめまして……」



ハン「そんなに緊張しなくて良い

私は回りくどいのが苦手でね。単刀直入に聞くが、君はSEVENTEENを知ってるかい」



「ぁ、知ってます。」




動画の中にそんな名前があった気がする

人数が多いから体形もダンスもバリエーションが豊富で






ハン「じつはね、そこに君を入れたいんだ」


マ「え！？」


「え！？」




いや、マネさんも驚くんかい






「いやいや、私、練習生ですらないのに」



ハン「そうだね。だけど僕は君に可能性を感じた」



「褒めていただいて嬉しいですが、どうして私なんですか」



ハン「君にはあって他にはないもの

それはなんだと思う？」



「…んー、、、分からないです」



ハン「それは日本語が使えるということだ」



「それはそうですけど」



ハン「僕はね、SEVENTEENを日本でも成功させてあげたい。
自主制作グループだからこそ、必ず人気は出る

しかし、外国人の壁というのは大きい

そこで君が必要なんだ」








それは日本人であること以外の価値がない、

という意味でもあった



部屋を出るまでどんな返事をして、どんな顔をしていたかなんて思い出せないけど


はっきり覚えているのは






ハン代表の物を見るかのような眼差しだけだった

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