13人のナムジャと1人のヨジャ

ヨジャ３５ ページ36

WZ




あの子のダンスを見ていたら、自分が入った頃、


がむしゃらに練習してた姿が重なった


俺もああいう風に一生懸命してたなって


ホシが絶賛してたのを今になって思い出す


アイツが感じた衝撃はこれか


こっそりと持ってきたCDが鞄のなかで動く


いい雰囲気の今なら、いい曲も書けそうな気がした


あの子が笑うところは今まで何度か見てきたけど


今の表情は凄く輝いてる


宿舎に戻っていつものようにホシは作業部屋に来た









WZ｢なぁ｣



HS｢ん？｣



WZ｢あの子の歌、聞きたい？｣



HS｢あるの！？聞きたい！！｣



WZ｢うるさ......分かったから跳び跳ねんな｣






やっと静かになった部屋にバラードが流れる






WZ｢初めての時と、ボムジュヒョンのレッスン受けたあとだって｣



HS｢これって日本の曲だよな｣







息の吸う音が微かに聞こえて_________溢れだした


歌詞の意味はわからないけど心に直接問いかけるような


そんな力強さがあった


隣に座るホシは見なくてもわかる


ティッシュを渡すとクシャクシャになって返してきやがった


２回分聴き終わる頃には


台の上はティッシュまみれ







HS｢Aって何者！？マジで１４歳かよ？｣



WZ｢おい、あの子は？｣



HS｢え？多分部屋じゃない？｣



WZ｢ボーカルチームと一緒に連れてこい｣



HS｢えぇ〜？ウジが行けば｣



WZ｢俺新しい歌が出来たんだけどさ、お前のパート多くしようか？｣



HS｢行ってきます｣







そんなにレコーディングのとき怖い？笑

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