13人のナムジャと1人のヨジャ

ヨジャ３２ ページ33

WZ




何がそこまで嫌なのか、

どうして加入させたくないのか自分でもはっきり分かってない


このムシャクシャした気持ちをどうすることもできなくて、


今日もボムジュヒョンのもとを訪れる









ボムジュ｢最近多いな。いい案でも思い浮かんだのか｣



WZ｢まー、そんなとこ｣







本当はなんも思いつかないけど


ここに来たら余計なことを考えなくてすむような気がしたから

ボーッと機械を眺めてたのがいけなかったのかもしれない


気づいたら自分から話題をふっていた







WZ｢ヒョンはあの子の笑顔見たことありますか｣



ボムジュ｢あの子？｣



WZ｢あ、いや、なんでもないんです｣



ボムジュ｢あの子ってAのこと？笑｣



WZ｢あぁ〜、まぁ.....｣



ボムジュ｢そうか、あの子か......いや、ないなぁ｣



WZ｢そうですか｣



ボムジュ｢それがどうかした？｣



WZ｢いや、別に深い意味はないんですけど。


最近パフォチと仲が良いみたいで笑ってる顔をよく見るんです。


そしたら、なんかムシャクシャするっていうか｣



ボムジュ｢へぇ、仲良くなれたんだ｣



WZ｢もともとホシやディノは反対派だったのに、裏切られたような感覚になって｣



ボムジュ｢ウジってAの歌を聞いたことあった？｣



WZ｢まだない｣



ボムジュ｢ダンスも？｣






ボムジュヒョンの質問の意図が掴めない

おもむろに立ち上がってCDを持ってきた

それは曲が出来たとき、メンバーに聞かせるためのデモテープだった






WZ｢これは？｣



ボムジュ｢Aが初めて歌ったときのやつと、最終日のやつ 同じ歌だ｣



WZ｢どうしてこれをくれるんですか｣



ボムジュ｢お前は歌を作るだろ？笑 参考程度に使ってくれ｣



WZ｢えぇ.......｣



ボムジュ｢気が向いたらでいい。


ジュンも言ってたが、何も知らないのに決めつけるのは良くないからな｣








ヒョンにはすべてお見通しってことか


帰ったら聞いてみようと思った


宿舎への坂を上ってたら、メンバーが全速力で下ってきた







WZ｢え？え！？｣



SC｢お前も行くぞ！！｣



WZ｢どこにだよ〜！？｣








手を掴まれ抵抗することもできず走った


あ〜俺の休み時間よ、さようなら〜

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