13人のナムジャと1人のヨジャ

ヨジャ２８ ページ29

３度目の事務所に来たのはデビュープロジェクトの説明のため

序盤から重苦しい雰囲気に息が詰まる

宿舎を出たときはみんな元気だったのに



カメラも何台か設置されていて

席の前には小さな箱が置かれていた

みんなから、指輪だとか、

懐かしいとかそんな声が聞こえるけど指輪ってなんだろう







｢、ヒョン｣



HS｢どうしたの？｣



｢指輪って何ですか？｣



JN｢僕らがSEVENTEENってグループになったときに

代表が家族っていう証でくれたんだよ


ほら、１３角形で裏には名前がかかれてる｣




HS｢Aは......｣




DN｢あ........｣







そう、私は持ってない


一応加入はしたけど、今さら１４角形に変えるなんて無理だろう


代表が入ってきて、説明をはじめても頭の隅では指輪のことを考えてた


だから指輪って単語が出てきたとき、立ち上がりそうになった








ハン｢指輪は一旦没収する。

今回のデビュープロジェクトを成功させたら、デビューと同時に返そう｣




HS｢あの、この子はどうなるんでしょうか｣




ハン｢え？あぁ、そうだ。Aの場合はデビューと指輪獲得だな｣




SC｢そしたら形は１４角形になりますか？｣




ハン｢それは未定だ。楽しみはとっておいた方がいいだろう｣









みんながケースに指輪を入れる瞬間は思わず顔を隠した


蓋が閉まるまでじっと見つめていたから


代表が出ていって、来たときとは違う重圧感


落ち込むメンバーを見てエスクプスさんが







SC｢大丈夫だよ、大丈夫！｣




HS｢うん.....｣






自分だって辛いはずなのに励ます姿を見て、単純に尊敬した


この人がリーダーだからこのグループは成り立って、


付いていけるんだろうなって

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