13人のナムジャと1人のヨジャ

ヨジャ１７ ページ18

いつも通り練習室に行くとメモが貼られてあった




『今日はボイストレーニングか.......ぼむ、じゅ？』




あ、講師の名前か ていうかまた男性かぁ。


ギョンジュ先生はいいけど


書かれてある住所はここからそう遠くない


運動のために歩いていこう。レッスン開始まで１時間あるし





そう思ったのがバカでした。


坂キツっ！！急すぎない！？なんでこんなところに建物建てたのさ？


冬なのに汗だくで中に入れば受付の人がにこやかに通してくれた









｢失礼しま〜す......｣


ボムジュ｢あれ、君がAさん？｣


｢そうです、お疲れ様です｣


ボムジュ｢お疲れ様。じゃあ早速だけど、君の実力を知りたい。

オーディションはダンスで受かったって聞いたけど歌はどう？｣


｢あまり自信はないです。

どちらかというとクラシックとか、BGMの方を聞いているので｣


ボムジュ｢そうなの？｣


｢私の好きな曲でもいいですか？｣


ボムジュ｢もちろん。聞いてるのは誰もいない、そう思っていいよ｣









なんか、拍子抜けした


先生は結構頑固だと言っていたけど、むしろ穏やかだと思う


流れてくる音に意識を集中させて言葉を発する


ここのところダンスしかしてなかったから歌うのがこんなに楽しいなんて忘れてた









｢どう、でしょう｣


ボムジュ｢声がすごくいい！

きっとメンバーに披露する頃にはボーカルチームも夢じゃない｣


｢ボーカルチーム？｣


ボムジュ｢SEVENTEENには３チームにわかれてるんだけど、

統括リーダーのエスクプスがリーダーのヒップホップ、

ウジがリーダーのボーカル、

ホシがリーダーのパフォーマンス｣



｢私もどこかに入るのでしょうか｣



ボムジュ｢確か代表はパフォチって言ってたかな。

まぁ、ダンスのチームだし大丈夫だよ

あのチームは社交的なやつらばっかりだから｣



｢へぇ、でも３人としか喋れてないです｣



ボムジュ｢誰？｣



｢ミンハオさんとジュニさんと........あの人は誰なんだろう？｣



ボムジュ｢あ〜、あの二人は中国の子でね

せっかくメンバーになったんだし、名前を覚えてあげたら？｣



｢そうですよね、今日中に覚えてきます｣







覚えられそう、とか言ってたけど調べるの忘れてた


同じ家に住んでるのに名前も聞けないなんて悲しいな

ヨジャ１８→←ヨジャ１６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す