13人のナムジャと1人のヨジャ

ヨジャ１１ ページ12

掃除が終わったのは５時間後のことだった


メンバーの皆さんはまだ帰っていないみたいでリビングや部屋は散らかったまま


シンクには弁当殻がたくさん積み重なっていて、冷蔵庫にも水しかない


まったくどんな生活を送っているんだか....


練習して疲れているのにこんな部屋を見たら萎えるだろうな


ってことで、またまたお掃除TIME！






｢洗濯機何回回せば終わるかな......｣


｢はぁ？マジティッシュ〜！｣


｢ここアイドルの家じゃないよ｣







文句を言いつつも更に４時間後

ついに全ての床が見えるように


人数が多いから仕方ないんだろうけど、色んなものが足りてなくてまた買い出しに

買ってきたものを整理してたらお腹が鳴った






｢もうこんな時間だ......いつ帰ってくるかな｣





こんなに広い家だと一人は寂しい


食べる気にもなれないし、電話をかけるには遅すぎる


部屋に戻り机に突っ伏してたらいつの間にか寝ていた





ドアの開く音で目が覚めて振り返るけど、逆光でよく見えない






JS｢ごめんね、起こしちゃった？｣


｢いえ、大丈夫です......おかえりなさい｣


JS｢ただいま。ねぇ、もしかして部屋をキレイにしてくれたのは君？｣


｢あ、余計なことをしてしまってすいません｣





迷惑だったと思って謝ったのに返ってきたのは落ち着いた笑い声

部屋に入ってこないのは彼なりの配慮なのだろう





JS｢ううん、むしろありがとう。みんな喜んでたよ

それと、歯ブラシとかも買ってきてくれてありがとう｣


｢いや、そんな大したことじゃないですし｣


JS｢そうかな？笑 じゃあ、おやすみ｣


｢おやすみなさい｣


JS｢あ、今度はベットで寝てね｣







楽しそうに去っていった あの人の名前は覚えられそう笑

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