夕明りの約束 3【ディノ】 ページ27
Aが、怪我をせずに済んだ
｢いいよ、私も悪い｣
『でもさ』
｢なに？｣
『僕、ちゃんと決めたから。
ダンス界のサラブレッドなんて言われて、
プレッシャーで、いつしか勝つことばっかり考えてて
ダンスが好きだって気持ち、忘れかけてた気がする
ダンスはずっと好きだったよ、けど、勝ちを優先してた。』
何も言わずに話を聞いてくれるA
『でも、Aに言われて改めて考え直した。
Aの分まで、ダンスが好きだって気持ち、
ステージでぶつけてくるから。約束する』
｢…うん、ありがとう｣
涙声になったAと、目線を合わせるようにしゃがんだ
もう日が暮れた
生徒達が来る
｢チャナのダンスはね、才能ももちろんあるよ。
けど1番は、チャナの努力があるから。
だから私は、チャナのダンスが好き｣
涙声になりながらも、しっかりと
そう言ってくれたAの頭をクシャッとする
『なんか照れくさいからやめてㅋ』
日はほとんど沈んでしまったけど、
まだ外は明るい
夕明り、っていうんだっけ
とか考えながら、Aの隣に腰を下ろした
“今大会唯一のソロ参加！
ダンス界のサラブレッドにして天才ディノ！！”
そんなアナウンスにも、今はプレッシャーは1ミリも感じない
だって、Aとした約束があるから
夕明かりに照らされた彼女と交わした約束が。
『勝ち負けよりも、大好きなダンスを踊れて
嬉しいって気持ちを優先する』
1人でそう呟き、関係者席はあっちかな、
と視線を動かす
Aの姿が見えた
そこで見ててね、
僕のダンスを。
流れてきた音楽に、体を動かす
いつも素直になれないから
Aへの想いも、
今日のこのステージにぶつけちゃおう
なんて考えてステップを踏む
このステージが終わったら、
Aに思いを伝えよう
とりあえずは、今このステージを楽しむから
僕の大好きなA、
そこで僕のダンスを見ながら待っててね。
夕明りの約束、必ず守るから
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
ほんっとうに終わり方迷子ですね…すみません
◇ ◇ e n d i n g ＿＿＿＿ … ？→←夕明りの約束 2【ディノ】
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空李(プロフ) - ぶー。さん» リクエストありがとうございます！少しお時間いただけますと幸いです！更新頻度酷いですが、これからも読んでくださると嬉しいです…！ (2019年4月19日 19時) (
レス) id: e6ecbe9f04 (このIDを非表示/違反報告)
ぶー。 - リクエスト良いですか？スングァンのハッピーエンドが読みたいです！あと、この短編集好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月13日 14時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空李 x他2人 | 作成日時：2019年2月25日 3時
