隠し事【バーノン】 ページ23
「ハンソラ！」
そう俺を呼び、後ろをパタパタついてくるのは、
幼馴染のA
一個下で、妹のように可愛がっている
『ん〜〜、どうした〜』
俺よりずいぶん身長の低いAの頭をわしゃわしゃとなでる
「わぁぁ、またそうやって子供扱いする！」
『だって可愛いし、妹みたいに思ってるんだから』
｢1個しか歳変わんないんだけど！｣
でも何故か最近、反抗期なのか
Aは妹扱いされるのを嫌がる
『可愛いエギや〜、機嫌直して〜』
｢もう！だから！｣
そう言って頬を膨らませるのもまた可愛いんだけど
Aとは毎日登下校を一緒にしている
なんせ家が斜め向かいだからね
典型的な幼馴染の形
それでも俺は、妹、家族みたいに思ってる
「ハンソラなんて知らない！今日一人で帰る！」
『えぇ？？ごめんてば』
今日はいつも以上に不機嫌らしい
こうしてご機嫌取りしてる時点で年下で、妹にしか思えないんだけど
結局Aを説得することができずに、
今日の帰りはバラバラで帰ることに。
『あーあ、暇だなぁ』
「あ、ハンソル〜！！！」
すごい大きな声で俺の名前を呼び、後ろから突進してくる人影が。
後ろ見なくても誰かわかる
『何〜？スングァン』
「Aちゃん一人で玄関行くの見えたけど、今日バラバラなの？」
『そう〜、機嫌損ねたから』
あ、あのことで喧嘩でもした？と聞いてくるスングァンに、
意味が分からないという顔する
全く心当たりがない
「あ、知らない？」
スングァンから話をきけば、Aが昨日、
一つ上の先輩…俺たちの同級生に告白されたのだという
でもAは、「好きな人がいるから、ごめんなさい」と答えたらしい
それに対して、告白した男の方が、
「あーあいつ？いつも一緒にいる、ハンソル？」ときいたのだとか
「そしたらAちゃん黙っちゃったらしくて。
「あれ絶対図星だよな〜」って今日愚痴ってきたよ」
『…そうなんだ、』
いや、あくまでも推測の話だし
Aが俺のこと好きだなんて決まったわけじゃないし
…もし。もし仮に、Aが俺のことを好きなんだとしても、
俺はその気持ちに応えられないし
Aはあくまでも妹みたいに可愛がってる、幼馴染
『まぁ、Aから何か言われない限り、俺からは何も言わないよ』
「僕もそれがいいと思う。一緒に帰ろ」
言われるままにスングァンと玄関へ向かう
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空李(プロフ) - ぶー。さん» リクエストありがとうございます！少しお時間いただけますと幸いです！更新頻度酷いですが、これからも読んでくださると嬉しいです…！ (2019年4月19日 19時) (
レス) id: e6ecbe9f04 (このIDを非表示/違反報告)
ぶー。 - リクエスト良いですか？スングァンのハッピーエンドが読みたいです！あと、この短編集好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月13日 14時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空李 x他2人 | 作成日時：2019年2月25日 3時
