自己満短編集 (ページ44)

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おとぎ話ごっこⅠ ページ44

高校生のアホな日常

緑side

赤｢鍵かかってる！開かへん！｣

桃｢は！？、さっきしげ鍵持ってる言うたやん！｣

赤｢言うてへんわ！｣

青｢1番の奴が持っとけや｣

体育終わり
一番乗りで体育館を出たはいいものの
教室には鍵がかかってる

｢お前ら走るんやったら鍵持ってけや〜｣

赤｢梅原ナイス！｣

桃｢うわ、残り6分やん！｣

緑｢体育の時は早く終わってくれてもええのにな｣

桃｢特に金曜日は体育の後、移動やし！｣

体育の後の移動教室って無理があると思う
既に女子は早く体育が終わったらしく、
教科書を取りたそうに廊下でだべってた

赤｢え！何がいる？！｣

桃｢先週よのプリントちゃん！？｣

青｢え、失くしたんやけど｣

緑｢先生に予備貰えるやろ
それより流星、のんびりお茶飲んでる暇ないで｣

桃｢うわ！流星こぼれてる！！｣

赤｢もうあと2分で鳴るって！｣

ギリ１階だけ降りてすぐの教室やから
ブレザー引っ掛けた状態で
教科書と筆箱とファイル持って階段ダッシュ

こんな時に上履きとは言い難い、
学校指定のスリッパが足でまとい

土足やったらそんな心配ないのに、
2年間履き続けたそれはルーズ

全速力で走ると脱げそうになる

というか、脱げた

しかも、階段で

緑｢おわ！｣

赤｢っと、セーフ・・・
神ちゃん大丈夫？｣

緑｢ん//、ありがとぉ｣

脱げた衝撃で躓いた
ギリ後ろにおったしげが支えてくれて
階段落ちは防がれた、けど

距離が近い

赤｢靴脱げてもたな、はい｣

緑｢え、あ、｣

数段上にあるスリッパを、
しげが取ってくれて

赤｢この靴にぴったりハマる方を探していた、
さあ、あなたの足にハマるだろうか・・・｣

跪いて差し出してくれる

桃｢もう！そんなんしてる暇ないって！
はよ行くで！｣

ギリ数十秒前に到着
席に着いたとともに本鈴がなったくらい

青｢え、さっきのなんやっけ！｣

赤｢シンデレラやし！｣

桃｢あそこだけ城の大階段やったな｣

緑｢でも片方は意地悪な継母に壊されるよな｣

青｢あの靴って醤油の匂いするんちゃん｣

桃｢それどこ情報やねん！！｣

赤｢あ、そう言えば1年時に神ちゃん、
お弁当のソースカツ落としてるから、
神ちゃんのはソースの匂いするで｣

緑｢ちゃんと洗いましたっ
え！？匂う！？｣

赤｢ん？、あ、ううん、神ちゃんの匂いやった｣

桃｢どさくさに紛れてさっき匂ってんや｣

赤｢そら｣

重岡さん、ドヤ顔するとこやない・・・