浴衣とりんご飴と花火(重岡バースデー) ページ30
1日遅れの赤君バースデー
緑side
桃｢んーっと、ここが、こうで…
ここ押えてて｣
緑｢はい｣
桃｢ん、しょっ、はいちょーだい｣
緑｢はい｣
桃｢………でけた｣
緑｢すごいやん！のんちゃん！｣
桃｢神ちゃんありがとう！｣
のんちゃんの着付け手伝いに彼氏の家におる
緑｢うん！似合ってる！｣
桃｢へへ、そう？｣
緑｢俺も最後の仕上げするから
ちょっと手伝ってくれる？｣
桃｢うん！｣
緑｢……よし｣
桃｢わ、神ちゃんかわい…
ちゅーしていい？｣
緑｢へ？！｣
桃｢嘘々
そんなんしたら兄ちゃんにシバかれる｣
下駄履いて、待ち合わせ場所へ
重岡家で着付けしてもらってんけど
大毅は青年会の手伝いで先に行ってるからおらんかった
赤｢あ、ともー！｣
青年会って書いた赤のTシャツ着てる
袖口は捲ってノースリーブみたいになってる
赤やのに暑苦しくなくて
むしろ、爽やかに見える
緑｢おまたせ、
ごめん、下駄やから｣
赤｢ん？大丈夫やで？
行こか｣
サッと自然に手繋いでゆっくり歩いてくれる
ちょっと後ろから見る顔が好き
赤｢何する？
金魚すくい、射的、ヨーヨー
あ、まずは綿あめ買うたろ｣
甘々な彼氏やわ
桃｢あ！兄ちゃん！神ちゃん！｣
緑｢のんちゃん、流星！｣
青｢よぉ、神ちゃん浴衣似合てるやん｣
桃｢俺が着付けてんで！｣
青｢さすが望やな｣
桃｢やろ？
せやからもう1回金魚すくいさせて？｣
青｢えーまた？｣
赤｢何回してん｣
桃｢12回｣
赤｢あほやろ｣
桃｢いや、あのポイ弱いねん
全然取れへん、ぼったくり｣
青｢もう、ラムネ買うたるから行くで｣
桃｢はーい！あ、神ちゃんバイバイ！｣
青｢じゃ｣
大毅の弟の、のんちゃんと
その彼氏の流星
流星は青ベースの甚平
のんちゃんは海棠色のストライプの浴衣
対みたいで絵になる
赤｢…とも、行こ｣
緑｢うん｣
ちょっと人が多なってきて
繋ぐ手に力が入る
ギュッて握られると
一緒に胸まで締め付けられるみたいに苦しくなる
赤｢りんご飴もあるわ買おか｣
緑｢ええん？｣
赤｢今日は特別やで｣
自慢の片えくぼが出てる
それ見ても胸がギュッてなる
りんご飴片手にゆっくり歩いてる
大毅の繋いでない方の手には綿あめの袋
2つとも買ってくれた
赤｢そろそろ花火始まるし行こ｣
緑｢うんっ｣
昔からの2人だけの秘密の場所
人混みから外れた所
赤｢とも？行ける？｣
緑｢ん、ちょっと、待って｣
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作者名：ななはち
| 作成日時：2021年7月13日 7時
