ともくんは1人暮らし(JW) (ページ1)

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おとなりさんページ1

赤side

橙｢もっとさー、なんて言うんやろな、描写表現短くしてくれへんかな？そうしたらもうちょい読みやすなると思うわ｣

赤｢あーはは、はい、そうですね、頑張ってみます｣

俺は売れない作家

2年前にたまたま取った賞のおかげで今の出版社さんと繋がって

そこからヒット作は一個もない

赤｢すんません、ありがとうございました｣

橙｢ならまた2週間後くるから、書いといてや？｣

赤｢はい｣

2週間って

そなんで書けたら苦労せんっちゅーねん

賞金でこの3階建てマンションの302号室を借りた

ここの持ち主が俺の作品気に入ってくれて今でも住まわせてくれてる

いや、多分入居者おらなマンション維持もできんからやろ

けど…

俺の目の前には5歳児

赤｢はぁ…えっと、お父さんかお母さん、は？｣

緑｢ともくんひとりぐらし、はいこれ、いらんの？｣

目の前に差し出されたんは高級ティッシュ

いや、引っ越しの挨拶にティッシュって

それも1箱

そんで

赤｢ひとりぐらし？｣

緑｢おっちゃんもひとりぐらしやろ？ともくんもいっしょってこと｣

赤｢おっちゃんて…｣

緑｢ならおなまえおしえて｣

赤｢…しげおか｣

緑｢しげおかさま｣

赤｢様はおかしいやろ、…重岡さんな｣

緑｢ならしげおかさん、これからよろしくおねがいします｣

たたーっと走って自分家らしいとこに入ってった

赤｢はあ？？？？？？？｣