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次の日は遅番。
保育室に入れば、
既に子ども達はプール入ってた。
俺もサンダルに履き替えて参戦。
安全を見守りつつ、
遊び尽くす。
｢うわ！｣
｢あ、大丈夫か？｣
のんちゃんの顔に水がかかってしまった。
かけてしまった子はちゃんと謝れて、
喧嘩とかにはならんかったけど、
目に入ってたりしたら、危ない。
｢うん！
いっつもだいにかけられてるから。
だいな、おふろのとき、いっつものんに、
おててでみずでっぽうして、かけてくるねん！
かおに！
やから、なれてる｣
｢そっか｣
なんか、子どもらしいとこ知れて、
大毅君のことを少しでも知れるのが嬉しい。
延長ではないけど、
のんちゃんのお迎えは遅め。
｢だいおそいなあ｣
｢もう少しかな？｣
｢うん｣
｢昨日はいっぱいのお迎えやったね｣
｢うん！
じゅんたとあきとと、はまちゃ！｣
｢みんな、大毅君のお友達？｣
｢えっと、あきとは、おかしくれるねん。
はまちゃは、だっこしてくれる！
じゅんたはー、、だいがね、だいすきって｣
｢・・・そうなんや！
仲良しなんやね｣
大好きって、大好きやんな。
付き合ってる、とか？
綺麗な子やったしな。
有り得るかも。
朝から電話来てたし。
大毅君ってあーゆー感じががタイプなんや。
インターホンが事務所で鳴ってるのを聞いて、
そろそろかなって。
案の定、大毅君が来た。
｢おかえりなさーい｣
｢だいおそい！｣
のんちゃんは大毅君に怒ってる。
｢のんちゃん、今日は水遊びで、
お友達の水鉄砲のお水が顔にかかっちゃって、｣
｢あーそんなん大丈夫ですよ。
よお家で風呂ん時、そおなってるんで｣
｢のんちゃん、だいとおふろはいったら、
いっつもだいにおみず、
おかおにかけられるねん！｣
｢って、教えてくれました｣
聞いたよ。
大毅君のこと、知ってるねん。
｢それは、まあ。
望、お片付け終わってないやん｣
ちゃんと注意できるお兄ちゃん、
かっこいいね。
さすが。
大毅君の1つ1つがかっこよく見える。
｢大毅君、｣
｢はい？｣
｢・・・、いや、｣
あかんあかん。
仕事中やで。
｢え？｣
｢仕事中、やから｣
自分に言い聞かせて、
仕事に戻る。
のんちゃんの元気な声が聞こえて、
涙が出そうになった。
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月8日 19時
