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そのことを話題にしたら話せるな、って、
お迎えに来た時に話す事を考えてる。
結局お父さん迎えで、
のんちゃんは抱っこで帰って行った。
モヤモヤする休日を過ごして、
月曜日。
今日から8月。
暑い中、気合いを入れて、
クラスに行くと、ちょうどのんちゃんが来た時。
保育室の中におるのは、大毅君。
｢おはようございます｣
｢おはようございます！
あ、今日は朝も大毅君なんやね。
のんちゃん良かったねえ｣
｢うん！
だい、きょーからまいにちいっしょやねん！
おむかえもだいやし｣
毎日一緒。
お迎えも大毅君。
のんちゃんの言葉が嘘みたいに聞こえる。
｢そっかあ。
もしかして、夏休み？｣
｢はい。
先週まで試験期間で、望のお迎えもできんくらいやって｣
試験期間。
久々に聞いたな。
嫌われたとか、避けられたとかやないってわかって、
嬉しくなる。
｢学生やな｣
｢大学生なので｣
｢そっかあ。
ええなあ、若いって｣
｢何言うてるんスか。
神ちゃん先生も若いでしょ？｣
｢言うてもう29よ？
てか、ほんま大毅君久しぶりやな。
あのー、ショッピングモール以来？｣
流星の話をしたくて、
さり気なく話題にしてみる。
｢そ、スね｣
｢大毅君、また会えてよかった｣
｢え？｣
｢だい！もしもしなってる！｣
｢え、あ｣
大毅君のジャージの前ポケットが揺れてる。
のんちゃん目敏いな。
｢淳太かよ、ほな望、保育所頑張れ｣
出んくて大丈夫？
まあ、ここで出られても困るんやけど。
｢じゅんた！のんも！もしもし！｣
のんちゃんも知ってる人か。
大学の友達かな？
それとも・・・
｢あかんあかん。
望は保育所頑張ったら会わしたるから｣
｢ほんまに！？｣
｢ほんまに｣
｢がんばる！｣
素直でかわいい。
｢いってらっしゃい｣
｢帰るだけッスけどね｣
｢じゃあ気をつけて、｣
苦笑いやないけど、
まあそっか。
夏休みやもんな。
スっと行ってしまった。
俺も仕事に就こう。
可愛い子ども達に囲まれて、
あっという間に1日は過ぎていく。
おやつが終わって部屋の中で遊んでる時、
のんちゃんが俺の膝の上に来た。
普段はみんなでブロックとか、
レンジャーごっこしてるから、
少し珍しい。
｢せんせ、いおん、おったね！｣
｢のんちゃん、ショッピングモールで会ったね｣
｢んーっと、まえね！｣
｢うん、前ね。
何買ってもらったん？｣
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月8日 19時
