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緑side
毎日子ども達を受け入れて、
楽しくみんなで遊んで、
記録を書いて、
また遊んで。
可愛い子どもたちに囲まれて、
可愛い笑顔で名前を呼ばれて、
｢いっしょにあそぼ｣｢だいすき｣なんて言われたら、
頬筋緩みっぱなし。
今年から異動した虹ケ丘保育所では、
4歳児の担任。
重岡望君は、特にキュートな顔で、
クラスのアイドルみたい。
手のかかる子やないけど、
甘え上手で、一人っ子か、末っ子かなって。
先生達の話を聞いてたら、
年の離れたお兄さんがおるらしいってことが分かった。
のんちゃん自身も、よくお兄さんの話をしてくれるから、
だいくんって名前だけ覚えた。
ある日の朝、
のんちゃんを送ってきたお母さんが、
今日の迎えはのんちゃんのお兄さんってことを伝えて行ったと、
引き継ぎで聞いた。
連絡表にも、
5時、兄迎えと書いてある。
お兄さん、どんな人なんやろ。
お迎えに来れる年齢やから、
高校生以上やんな。
大きいな。
ちょっとだけの好奇心。
いざ、お迎えに来た青年は、
黒髪で、やっぱりのんちゃんのお兄さんなだけある。
イケメンさん。
その日から、お迎えはお兄さん。
大毅君って名前も知った。
大学1年生で、ずっと一人っ子やったけど、
のんちゃんが産まれて、
めっちゃ可愛いって話してくれた。
10歳も年下で、
受け持ってる子のお兄さん。
それ以上、何か関係性を表す名前を求めるのははばかられること。
親友の流星とは、
服の趣味も音楽の趣味も合う。
よく買い物行ったり、カラオケ行ったり。
休日にショッピングモールまで。
そこで、のんちゃんと大毅君と会った。
あんまり仕事のことを話すのは守秘義務があるから、
ちゃんと流星には紹介できんまま。
次の日、少し話せたらなって、
流星は親友やねんって言いたかった。
なんでやろ。
言い訳じゃないけど、
誤解されてたらって、解きたかった。
そやのに、
のんちゃんはお母さん迎えになってて、
次の日も、また次の日も、
気付けば、2週間経ってた。
もしかして、嫌われた？
もう来たくもない？
別にそんな関係でもなければ、
何もないのに、そう考えてしまう。
なんでこんなに大毅君の事で頭いっぱいなんやろ。
のんちゃんはこの土曜日に5歳になる。
金曜日にみんなでお祝いして、
誕生日カードを渡した。
はにかむのんちゃんはめちゃくちゃ可愛い。
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月8日 19時
