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緑side
最近は新しいクラスになって、
進入さんもおって、てんやわんや。
これはいつになっても慣れへんやつ。
毎回タイプ違う子やねんもん。
家に帰るとそのまま疲れて寝てまう。
大毅君との連絡も簡素なものになってしまってて。
このまま自然消滅とかなったらどうしよ。
それこそ、後輩とか入ってきて、
可愛い子なんかいっぱいおるし。
年上に憧れる時期な女の子も男の子も・・・
会いたい
記入欄でずっと鎮座してる言葉。
年上らしくない。
もっと大人であらなあかんのに。
大毅君今週末会える?
・・・・・・
でもそれを大毅君は難なくクリアしてくるねん。
若いってええな。
やけどちゃんとリードしてくれる。
｢おまたせ｣
｢ううん、大丈夫。
今来たとこやから｣
ほら、そうやってさわやかに笑うんや。
どっちが年上なんやって話。
｢智洋君、どうしたん？｣
｢ううん。
大毅君行きたいとこある？｣
｢智洋君が行きたいとこ。
あ、でも1個だけいい？｣
｢1個やなくてもいいよ｣
｢望に頼まれてたやつ買いたいねん｣
｢わかった｣
｢何買うか聞かへんの？｣
｢んー、何？｣
｢スプーンとお箸｣
｢ああ｣
幼児さんになると自分のものを持ってくるよになるからか。
｢上手に箸持てるようになったら、
買ったるって約束しててん｣
やから先生誰とも被らんオススメ教えて、なんて耳もとで言われる。
大毅君からの先生呼びってちょっと、あかん。
｢おすすめなあ・・・｣
｢それよりも、先生の行きたいとこ先行きましょ｣
急な敬語にドキってしてまう。
｢先生ちゃうもん｣
照れ隠しにこんな返ししかできへん。
｢ふふ。
ごめんごめん。
智洋君、今日はどこ行く？｣
｢・・・お家でゆっくりでもいい？｣
｢え、智洋君の家行ってええん？｣
｢うん｣
ちょっと勇気出して誘ってみた。
｢うわあ、楽しみ！｣
笑顔は年相応。
やから先にちょっと買い物行って、
おやつとかも買って、家に帰る。
望君にはかっこいいものを買えた。
それを部屋の端にかためて、
キッチンで2人分の料理を作る。
望君のものがあるってだけでちょっと背徳感。
｢智洋君のエプロン姿やば｣
｢なんやそれ｣
｢お嫁さんみたい｣
｢ええってそんなん｣
｢ですね、先生｣
やから急な敬語、やめてや。
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月8日 19時
