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緑side
｢のんちゃんおはよう！
重岡さんおはようございます｣
｢おはようございます。
のんちゃんおはようは？｣
｢おはよーございます｣
｢今日もよろしくお願いします｣
｢はい｣
タブレットに入力された望君情報には、
5時半母迎えになってる。
大毅君は去年の夏休みの送り迎え以降、
来なくなった。
デートでは会えるけど、
ここでは会われへん。
まあ、もし送り迎えされたら、
保護者さんになるし、あんまり良くないこと。
それわかってくれてるんやから、
ホンマに良い彼氏やと思う。
｢のんちゃんおやすみ何してたん？｣
｢だいとこーえんいってん！
めーーーーっちゃながいすべりだいあってん！
のんちゃんひとりですべってんで！｣
全部ビックリマークついてる。
元気いっぱいの望君。
｢あとな、だいさかあがりできるねんで！
のんちゃんもできるよーになりたいねん！
やからおそとでたとき、てつぼーしていい？｣
｢ええよ｣
そっか。
もうそんな時期やな。
鉄棒に興味持って、どんどん腕力つけてほしいし、
今日は鉄棒開けるか。
｢あとな、あとな、だいさかあがりとー、
えっと、ぐるん！ってまわれるねん！
せんせーもみたい？｣
素直に、シンプルに運動してる大毅君見てみたい。
絶対かっこいいやろな。
｢見てみたいわー｣
｢じゃあだいにいうとくな！
あ、だいな、かくれんぼはめーっちゃへたくそやねん！
のんちゃんすぐみつけれるし、
のんちゃんのことぜんぜんみつけれへんねん！｣
多分、のんちゃんが鬼の時は大毅君のことすぐ見つけられるけど、
大毅君が鬼でのんちゃんが隠れてる時はずっと探してるっていう、
大人と子供の忖度かくれんぼの話。
｢そーなんかあ｣
｢せんせーはかくれんぼじょうず？｣
｢どうやろ、？｣
｢じゃあこんどはせんせーもしよな？
だいとせんせーどったがつよいかしょーぶしてや！｣
｢えー、先生勝てるかな？｣
｢うん！
ぜったいかてる！
だってだいよわいもん！｣
シンプル休みの日に、
望君と大毅君と一緒に公園でゆっくりしたい。
なんか、家族の休日みたいやん。
ま、そんなん絶対無理やけど。
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月8日 19時
