社会人赤(甥っ子桃)×大学生緑(甥っ子青) ページ30
赤side
姉貴大毅頼む!
姉ちゃんからのお願い事は絶対。
6歳の頃、
しずかちゃんの静止画をガン見してることがバレて、
それ以降、俺の中での教訓。
姉ちゃんの旦那さんが出張で、
姉ちゃんもプロジェクトチームに選ばれたとかで、
どーしても1週間ちょっと、
帰るのが10時近くなるらしい。
そこで、独り身のしがないサラリーマンは暇してるやろ。
って、LINEがきた。
それは、まあ、言葉の綾やねんけど、
姉ちゃんも困ってるみたいやし、
おかんらも忙しいし、
こっちに出て来られへんってことで、
俺。
姉ちゃんの家に泊まってええって言うし、
別にそこから会社も通えなくはない。
家でも作業ができるから、
出社も絶対じゃないし。
てことで、かってでた。
甥っ子、望のお迎え当番。
報酬は朝昼晩の飯。
いつもはコンビニか出前かな俺には、
結構好条件。
｢おかえりなさい｣
｢あ！だいき！｣
｢望、ええ子にしとったか？｣
｢望君、今日は女の子に優しく遊びのルールを教えてあげてました｣
｢姉、望の母親の教えですね。
まあ、あの歳でタラシなんかも、って｣
｢いえいえ、めちゃくちゃ良い教えです。
あの歳で女の子に優しくできるのは、
とても良いことです。
裏返しで意地悪しちゃう子もいるので｣
先生と話してると、
望が荷物を持ってきた。
だいき！って来るかと思いきや。
｢あ！ともくん！｣
え？
ともくん？
望の視線の先には、
金髪の人。
え、こんな人、保育所に来ていいん？
｢望君、流星呼んできてくれへん？｣
｢ええよ！｣
望がまた保育室に走っていったから、
俺は、ともくんと呼ばれた人に会釈する。
ともくんも、目がなくなるくらいのクシャッとした笑顔で、
会釈してくれた。
ずきゅんって、なった。
｢りゅーせー、ともくんきたで！｣
外まで聞こえる声。
ほんまに、姉ちゃんに似て声がでかい。
りゅうせいくんと手を繋いで、
いや、望が引っ張って？
荷物を持って2人で来た。
｢望、紹介して？｣
｢ともくん！
りゅーせーの、、ともくん！｣
｢うん、誰？｣
｢初めまして。
藤井流星の叔父の、神山智洋です｣
｢あ、小瀧望の叔父の重岡大毅です｣
急な自己紹介タイム。
｢りゅーせーとかえる！｣
｢え、｣
｢あ、いつも一緒に帰ってるらしくて、｣
｢あー、じゃあ｣
てことで、4人で帰る。
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月8日 19時
