赤(17)×緑(16) ページ24
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の続きです
緑side
母流星のお迎えお願いします
昼休みに頼まれたメール。
今日は流星の初登所の日。
俺と一緒で、
元々体が弱くて、発達がゆっくりめな流星のために、
働いてなかったおかんが働き出したから、
流星は初めて保育所っていう施設に入った。
流星は俺の11歳離れた弟。
ずっと欲しかった弟で、
そんだけ歳も離れてたら可愛くてしゃーない。
でも、5歳やのに既に顔が整ってる。
めちゃくちゃイケメンやで！
こんなことばっか言うてるから兄バカってよく言われる。
そんな弟のお迎えを頼まれた。
保育所は俺が通ってた所と同じ。
先生たちも顔馴染みやし、
おかんが言うてくれてるから多分いけるはず。
インターホン押したら難なく入れてもらえた。
｢おかえりなさい。
智洋君大きなったなあ。
流星君やな｣
｢はい。
照史先生久しぶりです！
神山流星の兄です｣
｢流星君、泣き疲れて寝ちゃってて｣
｢すみません。
ありがとうございました。
明日もよろしくお願いします｣
1日ずっと泣いてたんかな。
明日は少しでも泣かずに起きてられる時間があるといいね。
そう思いながら、
ベビーカーに乗せて帰る。
次の日も俺のお迎え。
おかんは入りたてで仕事覚えることが多いんやろな。
おとんも忙しいらしいし。
｢おかえりなさい。
流星君お迎え来たよー｣
今日は照史先生はおらへんかった。
代わりに女の先生が流星を呼んでくれた。
｢っ！｣
俺を認めると、普段あんまり顔に感情出ることないのに、
眉毛を上げて、大きな目をさらに見開いた。
かわいいやつ。
｢流星おかえり｣
｢流星君、荷物持ってこよか｣
先生の言葉にコクンて頷いて、
回れ右する。
｢りゅー、ばいばい？｣
流星に話しかけたんは
さっきまで多分一緒に遊んでた子。
流星はその子がお絵描きしてるんを、
横から見てただけやけど。
｢望君って言うんです。
今日はずっと一緒やったんです｣
｢そうなんですね｣
｢りゅーせーのおにーちゃん？｣
｢うん。
そうやで｣
｢りゅーせーな、おひるねのあとから、
のんとずっとあそんどってん！｣
｢流星と遊んでくれてありがとう｣
｢うん！
のんがな、あそびたかってん！｣
｢ありがとう｣
｢あんな、｣
｢望君、お迎え来たよ｣
｢あ！にーに！｣
忙しい望君。
走って行った先に。
｢ぇ｣
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月8日 19時
