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来る日も来る日も、
土地を耕して、農作物を植える日々。


咲子は見えるとこで遊んでもらっとるけえ、
少しでも手伝いできるように頑張る。


「智子、休憩しといで」


「大丈夫じゃ。
大毅さんも休んでください」


「俺は大丈夫や。
誠也!良規!母ちゃんとおやつ食べといで」


「わーい」


「かあちゃんかあちゃん、みてー!」


子供らがいきいきしてるから、
私らも頑張らなあかんのじゃ。


「すごいねえ」


「誠也は力持ちやな」


「よしのりも!」


「良規も力持ちじゃ」


「かあちゃん、やすんどってー!」


大毅さんみたいに逞しい2人じゃ。


「おーやーつー!」


さっちゃんが駆けてきて、
足にまとわりついてくるから、
抱き上げてやる。


「さっちゃん、お腹空いたん?
ちょっと待ってなあ」


「咲子も元気やな」


「そうじゃね」


「咲子、お前はべっぴんなお母ちゃんで嬉しいなあ」


私に抱かれる咲子のほっぺを擦りながら。


「もお。
大毅さん、真面目に仕事してぇな」


「お母ちゃんはきれいやで」


「誠也まで」


「おかあちゃん、だいすき」


「お母ちゃんもよしくん大好き」


「ぼくは?」


「せいちゃんも大好き」


「さっちゃんは?」


「さっちゃんも大好き」


「俺は?」


「大毅さんも」


お喋りはこれくらいで、
また仕事に取り掛からな。


「せいちゃんとよしくんは遊んできていいよ」


「やったー!」


「かくれんぼするひとこのゆびとまれ!」


小さい指を、さらに小さい手が追いかけてる。








「智子」


「お疲れ様です」


「みんな寝たか?」


「はい。
みんなよお働いてくれたけぇ、
ぐっすりじゃ」


「ほな、こっち来て」


「・・・」


「照れて、可愛ええなぁ」


大毅さんに手をひかれて、
隣に座る。


「智子、ホンマに着いてきてくれてありがとう」


「大毅さんに添い遂げる覚悟で結婚したんじゃ。
一生大毅さんと、誠也と良規と咲子と一緒じゃ」


「俺は幸せもんやなあ」


「そうじゃろ」


「智子、愛してる」


「うちも」


自然とくちづけが深くなっていく。


「智子、」


「はあ、」


首筋に大毅さんが埋まるから、
大毅さんの髪の毛が鼻をかすめて。


大毅さんの匂いじゃ。


安心できる匂い。


「智子、かわいい」


「んぅ」


大毅さんの腕の中なら、
どんな場所でも生きていける。

抱きしめた思いに花が咲く 1→←9



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ななはち(プロフ) - kikaさん» kikaさんありがとうございます‎🤍時代物はハッキリ好き嫌い分かれるものやと思って書いてるのですがこうやってコメや反応貰えるとめちゃくちゃ嬉しいです!不安が吹っ飛びます!もう少し続きますのでよろしくお願いします🥰 (4月2日 22時) (レス) @page27 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 心臓がギュッてなりました……続き楽しみにしています‼︎ (4月2日 19時) (レス) id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2024年3月1日 20時

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