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ただ、その時の目の前の2人は、
今とは全く違う。
見たことないはずやのに、
それはまさに2人の小さい時、まだ10にもなってない時の2人やってのはわかった。
そこに絶対、誰かと赤ちゃんがおって・・・
あの人を知ってる。
誰やろ。
めちゃくちゃ身近な人な気がするのに、
全くわからへん。
柔らかくて俺を包み込んでくれる優しさのある笑顔・・・
｢しげ？｣
｢っ、神ちゃんおったん？｣
｢ずっとおるやん。
ほらジュニアの子達困ってるから｣
｢ああ、ごめん。
んじゃ頑張ってな｣
｢｢ありがとうございます！｣｣
でも、その3人との初対面の時しかその現象は起きひんくて、
いつの間にか忘れてた。
ー2020年(令和2年)3月ー
花屋さんで色んな花を見ると、
懐かしい気分になる。
俺、結構ロマンチストなんやろか。
今目の前にあるんは、
花屋を模したセットやけど。
それ見て急に涙が出てきた。
メンバーには背向けてて、気付かれてへん。
｢めっちゃ種類あるな｣
｢これなんて花やろ？｣
MV撮影の合間。
渡された花について、みんなでワイワイ話し合ってる。
｢ラナンキュラスやで｣
｢神ちゃんよお知ってんなあ｣
｢じゃあこっちは？｣
｢それはアネモネ｣
｢ほえー｣
｢出た、神ちゃんのドヤ顔！｣
神ちゃんのドヤ顔好きな淳太、照史、小瀧が騒いでる。
神ちゃん、花好きなんかな？
初めて作った歌にも使ってたし。
｢しげー、始めんでー｣
｢はーい｣
目元が赤くなってないか最終確認して、
みんなのもとに向かう
｢重岡さん、こちらでお願いします｣
赤いカーネーション。
母の日にはよく見るそれ。
神ちゃんは、オレンジのチューリップや。
それくらいなら俺も知ってる。
｢神ちゃん、これは？｣
自分の花、わからんフリして、
神ちゃんに聞いてみる。
｢それは、｣
｢カーネーションやで！
それくらい俺も知ってる！｣
小瀧め。
入ってくんなや。
｢それくらい知ってるわ！
花言葉聞きたかってん｣
｢んやねん。
紛らわしいな！
神ちゃ〜ん、しげがいじめてくる｣
｢まあまあ｣
小瀧には優しい神ちゃん。
笑顔が優しくて、温かい陽だまりみたい。
｢神ちゃんに逃げんなや！｣
｢神ちゃんは俺の癒しなんですう｣
｢知らんわ！｣
｢神ちゃ〜ん♡｣
｢ちょ、のんちゃん、衣装崩れる！｣
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ななはち(プロフ) - kikaさん» kikaさんありがとうございます🤍時代物はハッキリ好き嫌い分かれるものやと思って書いてるのですがこうやってコメや反応貰えるとめちゃくちゃ嬉しいです！不安が吹っ飛びます！もう少し続きますのでよろしくお願いします🥰 (4月2日 22時) (
レス) @page27 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 心臓がギュッてなりました……続き楽しみにしています‼︎ (4月2日 19時) (レス) id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月1日 20時
