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関東弁が新鮮や。
｢まあなあ。
最近は食料調達するんが大変やろ｣
｢まあそのうち楽になるって。
どんどん日本の土地も増えていって、
アメリカが日本のものになったら大儲けだよな｣
周りは夢ある話ばっかりしてる。
俺には、そう思われへん部分がある。
なんかわからん不安がずっと心ん中にあるねん。
でもそんなん言われへんし、
智子や子供ら不安にさすだけやし。
｢おい、しげー｣
｢はい｣
｢こいつに仕事教えてやってくれ｣
くまさんの横に立ってる高身長か頭下げる。
｢小瀧望です！
よろしくお願いします！｣
その日から小瀧に仕事を教えることが増えた。
小瀧は人懐っこい奴で、
俺の家族にも気に入られてる。
｢のんちゃん！｣
満州でも食料不足が続いて、
学がある者もない者も濃厚作業に徹するようになった。
俺らの家の近くの土地を元は濃厚作業をするために、
ほとんど一緒に居ることが増えた。
｢小瀧、今日はこの辺で終わりにして飲もうや｣
｢いいんですか？｣
小瀧は真面目で好青年。
智子も弟のようやって可愛がってる。
｢小瀧さん、これどうぞ｣
｢！！
ありがとうございます！｣
少ない食料でもやりくりして、
美味しいつまみを作ってくれる智子は、
できた嫁。
｢小瀧さんはどこの出なんです？｣
｢大阪です｣
｢天下の台所や｣
｢じゃあ大毅さんとお隣じゃ｣
｢重岡さん、どちらなんですか？｣
｢兵庫や。
でも15で広島の兵学校行っとってな｣
｢そうなんですね！
地元近い人おらんくて、
ずっと関東弁やったんで、めっちゃ嬉しいです！｣
｢小瀧さん、おいくつ？｣
｢23です。
19の時、満蒙開拓青少年義勇軍として満州に来ました｣
しっかり正座して智子に答える姿から、
真面目さが見える。
小瀧と酒飲んでたら。
｢重岡さんは夢、ありますか？｣
｢夢かあ。
子供らの成長を嫁と見守ることかな。
兵隊には並んでええような世界を作りたい｣
｢ええですね｣
｢小瀧は？｣
｢俺は、親子丼を腹いっぱい食べることです｣
｢なんや。
そんなもん、うちでなんぼでも食べれるぞ｣
家の外で飼ってる鶏。
毎朝とれる卵とその鶏をさばけば、
親子丼は食べれる。
｢え、いいんですか？｣
｢ぜひ来てください。
小瀧さんの話、主人からよお聞くんです。
小瀧さんが来てから、主人も仕事楽しそうで｣
｢ええほんまですか？！｣
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ななはち(プロフ) - kikaさん» kikaさんありがとうございます🤍時代物はハッキリ好き嫌い分かれるものやと思って書いてるのですがこうやってコメや反応貰えるとめちゃくちゃ嬉しいです！不安が吹っ飛びます！もう少し続きますのでよろしくお願いします🥰 (4月2日 22時) (
レス) @page27 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 心臓がギュッてなりました……続き楽しみにしています‼︎ (4月2日 19時) (レス) id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななはち
| 作成日時：2024年3月1日 20時
