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｢2人が幸せで笑顔やと、
俺も幸せになれるから｣
｢まま！これなに！？｣
お化け屋敷を指さして、
目、キラキラさせてるねん。
｢入ってみるか？｣
｢なになん？｣
｢強い男のための｣
淳太君を守る珠里君は、
小さなヒーローやな。
｢なあなあ、あきとコーチはさ、
ママのことすきなん？｣
スイミングスクールで、
ビート板片付けてる時。
今日はおばあさんのお迎えで、
ちょっとだけ遅れるらしい。
せやから、今は2人で時間つぶしに話してる。
｢ん？
うん。
珠里君のママ、淳太君のこと、
守りたいって思う。
珠里君のことも、大切で、
守りたいって思う｣
｢おれは、まもってもらわんでいいねんけど。
ママのこと、まもってほしいねん。
おれだけじゃできへんねん｣
涙目の珠里君。
｢珠里君・・・｣
｢あきとコーチ、ママをたすけてあげてっ｣
泣きじゃくりながら、
そんなん言われたら・・・
｢ママっ、こわれちゃいそうっ。
じゅり、なんもっ、できへんっ｣
｢うん。
大丈夫。
大丈夫やで｣
確かに。
最近の淳太君は、
触れたら消えてまいそうな。
砂でできてるみたいな。
｢珠里君、大丈夫や。
俺と一緒に、ます淳太君、守っていこ？｣
｢なあ、あきとコーチはじゅりのこと、
なんでじゅりくんってよぶん？｣
急に、まん丸の目で聞かれた。
｢え？｣
｢じゅりのこと、じゅりってよんで？｣
｢呼び捨てがいいん？｣
｢うん。
よびすてにして｣
｢ほんなら、俺も照史・・・
あっくんとか呼んでくれたら嬉しいな｣
｢いいよ。
あっくん、クイズしよ！｣
待ち時間も楽しい時間に変わってくれたら。
俺とおって、楽しいって思ってくれたら。
父親になられへんくても、
近くで一緒に成長を見守っていけたら。
まあ、欲を言えば、お父さんになりたいけど。
何回も何回も遊びに行ってるけど、
ヒートの時は全く会われへん。
スイミングのお迎えがおばあちゃんの時あるから、
多分その時やねんけど。
珠里も、違うコーチにべったりで、
俺と話すタイミングがないねんな。
淳太君の様子聞きたいけど、
多分おばあちゃん家に預けられてるから、
知らんやろうし。
淳太君の負担になりたくないってのが本音。
大好きやから。
オメガとアルファの本能って言われたらそれまでかもやねんけど。
淳太君って人に魅力感じてるんもほんま。
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ななはち(プロフ) - ねむちゃさん» ねむちゃさんありがとうございます！ちょっと辛めのかこを持つ黄さんですが、橙さんがこっから頑張ってくれるはずです！久しぶりの橙黄で、かつオメガバなので結構手探りながらも楽しんで書いてます😆これからもよろしくお願いします💕 (11月18日 3時) (
レス) @page28 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ねむちゃ(プロフ) - 黄…つらいなぁぁぁ！！橙がきっと…！！って思いでみてます笑めちゃくちゃ好きです！！！これからも頑張ってください！ (11月17日 18時) (レス) @page28 id: 45cf627fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななはち
| 作成日時：2023年10月23日 19時
