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｢そんなっ、あかんよっ｣
｢あかん事ない。
ずっと欲しかった。
淳太との子ども。
それが叶うんや。
俺得や思わん？｣
目尻に皺がちょっとだけ増えた顔で、
優しい顔するねん。
今は、寄りかかってたい。
もう、人のものやけど。
｢ありがとう｣
俺のカラーに触れて、そう言うた気がするけど。
疲れた俺は、睡魔に勝てへんくて、
意識手放したから、
実際なんて言うたか、わからへん。
目が覚めたら、自分の部屋のベッドの上。
｢淳太、｣
｢お母さん・・・｣
｢ホンマに、アンタって子は・・・｣
お母さんの目が赤い。
泣かせてしまった。
後日、ホンマの経緯を話したら。
｢淳太、子どもはね、
そんな簡単に育てられるもんやないねん。
そもそも、大学はどうするん｣
｢・・・俺、産みたいねん｣
オメガが中絶したら、
次の妊娠は絶対にできへん。
しかも、俺は子どもができにくい体やから。
｢あんな、淳太。
子ども、1人で育てるって言うけど、
だんだん、親の顔に似てくるんやで？｣
｢・・・・・｣
｢もし、この後にアルファの人とか、
淳太を好いてくれる人が現れた時、
子どもも一緒に愛してくれるかわからんのよ？｣
｢・・・そんな人、こっちから願い下げや｣
｢淳太・・・｣
1人で産んで、1人で育てる。
裕君が認知してくれるって言うたけど、
ほんまかどうかわからへんし。
産まれた男の子は俺の体のせいで小さかった。
でも、小さい体を一生懸命動かして、生きてる。
代々キリスト教家庭で、
俺も弟もJが付く名前。
この子も、俺の子やからってのと、
真珠みたいに小さくてもキラキラしてるから、
｢珠里｣
両親は、はじめ反対してたけど、
初孫が可愛いてしゃあないんやろな。
何かと色々お世話してくれた。
初めての授乳。
初めてのオムツ替え。
初めての寝かしつけ。
初めて尽くし。
俺には難しすぎて、
何回も泣かせてたけど。
お母さんはお手の物。
さすが。
俺もこんな母親になりたい。
珠里と裕君が会ったんは、1回だけ。
退院して、1ヶ月すぎた頃。
｢かわいいな｣
｢裕君、｣
｢毎月、養育費として10万。
これは、淳太を守ってやれへんかったことへの、
俺の償いや。
それと、淳太が働きたいって思ったら、
俺の会社に入って欲しい｣
｢え、｣
大学は卒業できてない。
就活も去年から始めてたけど、
結局こんな状況じゃ無理やったし。
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ななはち(プロフ) - ねむちゃさん» ねむちゃさんありがとうございます！ちょっと辛めのかこを持つ黄さんですが、橙さんがこっから頑張ってくれるはずです！久しぶりの橙黄で、かつオメガバなので結構手探りながらも楽しんで書いてます😆これからもよろしくお願いします💕 (11月18日 3時) (
レス) @page28 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ねむちゃ(プロフ) - 黄…つらいなぁぁぁ！！橙がきっと…！！って思いでみてます笑めちゃくちゃ好きです！！！これからも頑張ってください！ (11月17日 18時) (レス) @page28 id: 45cf627fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななはち
| 作成日時：2023年10月23日 19時
