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橙side
綺麗な人やなって思った。
スーツはいいもんやってすぐわかったけど。
そんなんやなくて。
飾ってないのに、そこだけ光ってる。
俺の仕事の1つ。
友達の高木が経営してるスイミングスクールのコーチ。
幼児から大人までを対象としてて。
たくさんの人にご利用してもらって、
結構人気のクラスになってきた。
そこに通ってくれてる中間珠里君。
いつもママさんと来てるけど、
たまに、おばあちゃんらしき方とも来てる。
そのママさんは、愁いを帯びてて、
勝手に目で追ってしまってた。
｢今日は、ビート板を使います｣
目の前の子ども達は可愛いし、
安全確保のために目は離されへんけど。
教室が終わって、
片付けしてたら。
子ども達は保護者さんに駆け寄っていく。
その中の1人。
やっぱり、周りと違う何かを放ってると思う。
｢ありがとうございました｣
｢はい！
珠里君、バイバイ｣
｢あきとコーチ、バイバイ！｣
ペコって頭下げる姿も、
良いとこの人って感じが出てる。
この人と仲良くなりたい。
保護者さんへ受け渡すまでが俺の仕事やねんけど。
その中の人たちの話し声は嫌でも聞こえてまう。
この世界にある、第2の性。
オメガを卑下する言葉。
昔からアルファとベータとオメガについて、
違和感があった。
そんなんどうでもええやんって。
自分がアルファやってわかった時も、
別に、そうなんや、って感じやった。
親も、別にそんなって感じやったしな。
兄ちゃんもアルファやったけど、
うちの家族全員、興味なし、って感じ。
やのに、中間さん見たら、
勝手にアルファの本能が溢れてくる。
今まで意識したこともなかったのに。
5月の連休明けのスクール。
みんな、連休で色んなとこ行ったからって、
楽しいそうな顔やお話してるなか。
珠里君の浮かない顔。
｢珠里、どうしたん？｣
授業が始まる前に、
体調悪かったら危ないし、
声をかける。
｢・・・・・｣
｢お腹痛い？
それか、頭か｣
フルフル、首振るだけで、
お山座りした膝におでこつけたまま。
｢しんどい？
プール、やめとく？｣
｢やめへん！｣
勢い良く振り向くから、
俺が仰け反る。
すごい強い気持ちを感じる。
｢おれ、もっとつよくなりたいねん｣
｢そうなん？
なら、プール頑張れる？｣
｢頑張るもん！｣
｢怒ってたらできへんで？
一旦深呼吸しよか｣
落ち着かせて、授業を開始させた。
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ななはち(プロフ) - ねむちゃさん» ねむちゃさんありがとうございます！ちょっと辛めのかこを持つ黄さんですが、橙さんがこっから頑張ってくれるはずです！久しぶりの橙黄で、かつオメガバなので結構手探りながらも楽しんで書いてます😆これからもよろしくお願いします💕 (11月18日 3時) (
レス) @page28 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ねむちゃ(プロフ) - 黄…つらいなぁぁぁ！！橙がきっと…！！って思いでみてます笑めちゃくちゃ好きです！！！これからも頑張ってください！ (11月17日 18時) (レス) @page28 id: 45cf627fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななはち
| 作成日時：2023年10月23日 19時
