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こんなにザワザワしてる店の中で、
クリアに聞こえる声。
店の中を見渡したら、
仕切り挟んで向こう側やった。
照史コーチ、よな。
普段、子どもや俺らに見せる顔とは違う。
友達の前での、くだけた笑顔。
お酒に酔った、赤い顔。
可愛い人なんや。
友達に絡んで、笑って。
つられて笑いそうになる。
｢淳太、次、何飲む？｣
｢あ、と、烏龍茶、で｣
｢ええ、飲まへんのか？｣
｢あ、ウーロンハイ、｣
断れるはずもない。
｢トイレ｣
上司がどこに行くとか興味無いけど、
酔った人は、なんでも口に出してしまうんやろな。
席を立った所を見送って、
珠里の様子を母さん聞く。
｢あ、それ向こうのやと思います｣
照史コーチのやって認識したら、
明確に聞こえてまうから不思議。
すぐにこっちにきた店員さん。
｢烏龍茶です｣
｢え、あれ、｣
俺が注文したんは、ウーロンハイ。
やけど。
｢ありがとうございます｣
これでお酒飲まんでいける。
見た目、そんなに変わらんし、
グラスも一緒。
｢淳太さあ、ホンマは嫁さん、おらんやろ｣
帰ってきた上司の一言目。
｢え、｣
｢考えてん。
指輪してへんし、写真もないやろ？｣
｢いや、あり、ますけど。
つけてないだけです｣
｢いや、そんでな考えたんや。
淳太、お前、オメガや、｣
｢あれ！
中間さん？
あ、こんにちは｣
照史コーチが、
酔っぱらいのフリして、
こっちに声掛けてくるねん。
｢君、誰や？｣
｢いや、ちょっと知り合いで。
すみません！
知り合い見つけて嬉しなってもうて。
俺らも一緒にいいですか？｣
強引やのに、嫌な感じがせえへん。
上司の時計褒めて、
上司も上機嫌で。
｢桐山君、ええ奴やなあ！｣
照史コーチと、そのお友達が飲んでくれて、
俺と、もう1人の崇裕って呼ばれてた人がソフドリ飲んで。
｢うわっはっはっは！
桐山君、飲みっぷりがええわ！
もう1軒付き合ってくれるか？｣
｢武田さん、奥さん大丈夫ですか？｣
携帯確認した上司の顔が引き攣った。
｢ごめん。
今日はここで帰るわ｣
そそくさすぐに帰って行った。
｢あの、ありがとうございました｣
｢すみません。
でしゃばったマネして｣
｢いやっ、そんなことないです！｣
｢中間さんのこと、助けられてよかった｣
そんな笑顔で言われても、困る。
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ななはち(プロフ) - ねむちゃさん» ねむちゃさんありがとうございます！ちょっと辛めのかこを持つ黄さんですが、橙さんがこっから頑張ってくれるはずです！久しぶりの橙黄で、かつオメガバなので結構手探りながらも楽しんで書いてます😆これからもよろしくお願いします💕 (11月18日 3時) (
レス) @page28 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ねむちゃ(プロフ) - 黄…つらいなぁぁぁ！！橙がきっと…！！って思いでみてます笑めちゃくちゃ好きです！！！これからも頑張ってください！ (11月17日 18時) (レス) @page28 id: 45cf627fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななはち
| 作成日時：2023年10月23日 19時
