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「とも、飲み物とか、
なんか食べるもんいる?」


「そうやね。
コンビニ、寄ってもいい?」


近くのコンビニで腹ごしらえ。


ともは、ケーキと生クリームが入ったやつ。


俺は仕事終わりやから、
サンドイッチとおにぎりと、コーヒー。


信号で止まった時に食べれるように、
包装むいてくれてるねん。


できた嫁すぎ。


ちょっと回り道しながらも、
約束の時間少し手前で到着。


神山って書かれた表札の前。


深呼吸して、気持ちを落ち着けたら。


「押すな?」


「うん」


ともの綺麗な指が、
インターホンを押した。


『はーい』


機械を通して聞こえる声は、
ちょっとともに似てて、優しい感じ。






リビングで、とものご両親と向き合う。


「初めまして。
重岡大毅と言います」


心臓バックバク。


絶対手に入れたいものやねん。


あかん言われても、
何回でもお願いせなあかんから。


「智洋さんの、番でアルファです。
今日は、智洋さんと、結婚を許してもらいたく、
ご挨拶に伺わせていただきました!」


心の底から、求めたんなんか、
ともが初めてやから。


「重岡さん、頭上げてください」


お義父さんの声に、
上げさせてもらう。


「ともを、番にしてくれてありがとうございます。
ぜひ、こちらも息子をよろしくお願いします」


「ありがとうございます!」


「お父さん、ありがとう」


ともも、泣いてる。


「ともは、オメガで、
ホンマに申し訳なかったって思ってたんや。
男性オメガの肩身が狭い時代を私は生きてきたから。
何度、ともがオメガやなかったらって思ったか。
自分に苛立って、家族に当たってしまったこともあったんや。
せやけど、ホンマに良かった」


噛み締めるようにお義父さんが言わはる。


「安心しました。
ともは、1人で頑張りすぎるところがあるから。
頼れる人ができたんやと思います。
せやから、重岡さん。
ともと、幸せになってやってください」


お義母さんの言葉に込められてる思いが、
めっちゃ伝わった。


「はい!」


「とも、もう1人で頑張りすぎんといて。
私らも、重岡さんもおるんやから。
色々、周りに頼って生きるんよ?」


お義母さんはめちゃくちゃ優しい顔して、
ともを抱きしめる。


家族に愛されてるんや。

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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時

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