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6-3 ページ44

「オメガは本妻になれへん。
重岡の名を名乗ることもできへん。
その子にとって、お前の何にもなられへんねや」


「それはっ、」


「アルファの女性はどうなった?
この前、紹介したやろ。
気に入らんねやったら、
また新しいアルファ女性を紹介するで」


「っ、」


「ええか?
重岡家に、オメガの血はいらんねん。
アルファ一族で、経営するんや」


「はい」


「お前には、素質がある。
俺と同じくらいのな。
悠人の結婚式には1人で来なさい」


「はい。
ありがとうございます。
失礼します」


ドアが閉まるまで待って。




なあにが、俺と同じ素質や!


それはありがたいけど、
ありがたくない。


妾やと?


ともは、正妻じゃ。

本妻じゃ。






「大毅先生、呼び出されたんやって?」


ニヤニヤしてる湊斗。


ホンマ、親族経営って、
プライバシーなんかあってないようなもん。


「はあ、情報早いな」


「そら。
番できたん?」


「できた」


「悠人の結婚式はその子連れてくるん?」


「いや、それはせん」


「できへんやろな。
そんなことしたら、」


そんなことしたら、
俺らが1番わかってる。


「1人で来い言われた」


「そっか。
ま、応援してる」


「ありがとう。
湊斗、優香ちゃんのことやけど」


仕事の話もしておく。


小児科から、そのまま脳外科に入院した子。


科を移転しても、
担当やったことには変わりない。


ちゃんとその後の経過とか、
病状を把握しておきたい。


「また会いに来てやってや」


「そうするわ」


回診のためにわかれる。









アルファ女性・・・


ホンマに興味無いねんけど。


夜勤、日勤、当直、なんか色々。


悠人の結婚式も参加したけど、
すぐ病院に戻った。



忙しすぎてわからんかったけど、
ともと番になって1ヶ月やねんけど。



え、あれ以来、会ってへん?


無理。


限界。



「もしもし、とも、」


『もしもし、大毅君、休憩?』


「うん。
あかん、俺ホンマにともに会いたい」


『俺も・・・』


切なげな声。


寂しい思いしてんのは、俺だけちゃうよな。


「とも」


『ん?』


「今、何考えてる?」


『マクド、ウーバーしよっかなって』


「え?」


うそやん。


そこは、大毅君のこと、ってともの可愛い声で返ってくると思うやん?


『だって、お腹空いたねんもん』


「ご飯まだなん?」


『食べた』


「食べたのに?」


『・・・大毅君の声聞いたから』


「な、」

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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時

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