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顔見ないと、不安になる。


大毅君も一緒やってんや。


急にほっとして、心がほわんって温かくなる。










お昼ご飯作ってたら、
テレビ見てたはずの大毅君がキッチンに来た。


単身者用やから、
別にそんな広いわけやないし。


後ろにぴとってくっつかれると、
意識がそっちにばっかりいってまうんやけど。


「チャーハン?」


「うん。
餡掛けチャーハンやねんけど。
大毅君、餡掛け大丈夫?」


「中華めっちゃ好き」


「よかった」


「あ、紐解けてる」


エプロンの紐に大毅君の指が触れてる。


あかん。


何この、漫画的シチュエーション。


チャーハンはモリモリ食べてくれた。


大毅君のいっぱい食べるの、好きやな。


美味しいっていっぱい言ってくれたし。


その後は映画見ててんけど、
隣の大毅君がうとうとして、
肩に頭がコツコツ当たってる。


赤ちゃんみたいでかわいい。


そのまま寝て欲しくて、
何も口挟まんとく。


すぐに寝息が聞こえてきた。


幸せすぎる。


大毅君の安心した顔見たいな。


でも動いたら起きちゃうかな。


隣の人は、俺の恋人なんや。


予定では明日からのヒート。


番になれるんや。


意識したら、心臓止まらんねんけど。


その瞬間、体ん中で何かが、ぶわって溢れた。


「はあ、はあ、はあ」


「んっ・・・とも、ヒート来た?」


大毅君のこと、起こしちゃった。


「ん、ごめ、なさ」


「なんで謝んねんな。
しんどい?」


しんどいけど、こんな。


興奮してますって、言うてるもんやん。


「はあ、やばっ」


汗が滲むおでこ。


大毅君も?


「とぉも、しんどいな?」


ほっぺに手を添えられて、
目を見つめながら言うなんか、ずるい。


頷いてまう。


「かわい」


ゆっくり、大毅君の指が、ほっぺを往復する。


「これだけで感じてもうてるな」


「やぁ、言わんとって、」


自分の体やないみたい。


電流走ってるみたい。


「恥ずかしないよ。
ともの匂いで、抑制剤飲んでる俺も、もうやばいから」


大毅君の顔、男の顔してる。


お医者さんとか、警察官とか、
そうゆう人は、強い抑制剤飲んでるって聞いたことがある。


実際、俺のオメガ専門病院の先生もやし。


無性に、大毅君の膝に乗りたい。


無理やあ。


乗りたいのに。


どうしたらいいかわからん。


「っ、〜〜うぅ」


「とも?
泣くくらいしんどい?」


「ちゃうぅ」


伝わらへんけど、伝わって欲しくもないけど、
わかって欲しい。

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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時

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