未完成(JW 赤×緑)

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｢神ちゃん、成功したな！｣


｢お疲れ様。
のんちゃんも、色々ありがとう｣


｢疲れたあ｣


｢ほんま。
今、めっちゃポテチとチョコとラーメン食べたいもん。
あ、あとマクドのポテト｣


体が欲してる。


｢疲労ピークやん。
あー、来年せなあかんって思うとなぁ｣


｢あれ、乳児希望やないん？｣


｢んー・・・
今の子達を、引き続き見たいなって思いもあって｣


妊娠を望んでるから、
乳児希望するんやと思ってた。


｢でもな、流星に言えてないねん｣


｢そうなん？｣


のんちゃんの顔が曇ってる。


こんなんほっとかれへん。


｢ご飯、食べて帰る？｣


｢神ちゃあん｣


可愛い弟の泣き顔には弱い。




｢赤ちゃんも欲しいけど、
今の仕事は楽しいし。
今の子を、最後まで見届けたい｣


お酒は、流星がおるとこでしか飲まへんのんちゃん。


2人でラーメン屋さん。


｢赤ちゃん、流星ホンマに欲しいんかわからへん｣


｢なんで？｣


｢赤ちゃんの話しようとすると、
旅行とか、家の話出されて、
積極的に子どもの話避けてるねん｣


｢んー、｣


流星はのんちゃんのこと好きやし、
一途なのはよく知ってる。


そこまでして避ける理由は、
流星自身に聞いてみなわからんよな。



料理が届いたら、
写真撮ったり、美味しいねって話で盛り上がった。



のんちゃんと別れたあと、
携帯見たら。


通知やば。


｢大毅君、もしもし｣


『とも、会いたい』


｢仕事、終わったん？｣


『まだ病院』


｢そっか。お疲れ様｣


『ともも、お疲れ様』


｢ありがとう｣


大毅君の声だけで、疲れが吹っ飛ぶ。


『ともに会いたい』


｢俺も、っ｣


ズクって、またや。


『とも、？』


｢ううん。
週末、楽しみ｣


『俺も』


甘い。


電話越しでも伝わる、大毅君の甘さ。


早く、大毅君に抱きしめて欲しい。


そういえば、大毅君のジャージがあったはず。


クローゼットの・・・


｢あった｣


顔の近くまで持ってきて、
足の膝を曲げる。


極力小さくなって。


他の事が考えられへん。


ヒートやないけど、
今、こうゆう時に、
フェロモンがめっちゃ出てるんやろな。



大毅君のことだけ。


大毅君で体が埋め尽くされる。


早く、週末になってほしい。


こんなん、1人の時は何も思わんかったのに。


なんなら、1人の時間が大事で、
人に侵食されるなんか、嫌やったのに。


大毅君・・・

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