未完成(JW 赤×緑)

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夜は2人でカレー作り。


エプロンつけたともが、可愛すぎて、
どこ見ていいかわからへん。


｢人参って硬いよな。
お泊まり保育の時、みんなでカレー作るんやけどさ。
指切らへんかめっちゃ心配｣


｢お泊まり保育って懐かし｣


｢うちの保育園はまだやってるんよ。
でも、夜とかホンマ心配｣


｢俺も泣いてたなー｣


｢大毅君も？｣


じゃがいもを切りながら、話す。


｢そうそう。
昔はお母さんと離れるんが嫌で嫌で。
普段のバイバイの時も泣いててん。
そんなん、夜まで離れるとかなったら、
もうやばかった｣


｢おるよなあ。
今回も、数人心配な子がおるわ｣


｢お母さんと離れるとか、この世の終わりな気がするもん｣


｢そうなんかな｣


｢まあ、そんときは、
友達が助けてくれてんけどな｣


｢友達同士の関わりって大切よな。
そうゆう時に、協調性とか、自立心が育つんよ｣


｢先生や｣


｢先生やもん｣


お鍋に切った具材を全部入れていく。


｢フライパンで焼かへんの？｣


｢うん。
子ども達には難しいから、
全部煮込んで作るねん｣


｢なるほど｣




2人で作ったカレーはめちゃくちゃ美味い。


｢とも、上手やな！｣


｢えへへ。
人に振る舞うの初めてやねん｣


前でスプーン片手に微笑むとも。


未完成やった自分が、
やっと完成したって感じ。

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