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「敬語いんないって。
仲良くしよーよ。
俺さ、アルファなんだよね。
んで、勘なんだけど、智洋君、オメガでしょ?」


眉毛上げて、ニヤってされた。


こんなに人がおるとこで、
ちょっとは潜めてるとはいえ、
「オメガ」ってハッキリ言う?


デリカシーのなさに俺の中での評価が下がってしまう。


それと、口臭・・・?


目の前で放たれる匂いに、
思わずしかめそうになるのを、
なんとか我慢する。


みんな気付かへんの?

この匂い。


刺激臭、というか・・・


ツンとする、加齢臭とかとはまた別の・・・


「智洋君はさ、なんの仕事してんの?」


「保育士、です」


「えー、じゃあ子供好きなんだ」


「はい」


「望と同じとこで働いてんねよな」


「神ちゃん、
子供たちからめっちゃモテモテなんやで」


「そりゃモテるよ。
子供たちもフェロモンにやられてるんじゃない?」


なんか、さっきから、
所々トゲのある言葉言われてる気がする。




「ごめん、ちょっとトイレ」


「いっといれ〜」


面白くないギャグを言って、
1人ケラケラ笑ってる・・・



せっかく流星君の友達やし、
のんちゃんもおるし。


気合いを入れて席に戻る。


既に届いてるお酒とご飯で、
3人の話は弾んでる・・・


わけではなさそう。


真田さんが一方的に喋ってて、
2人も気を使ってる感じ・・・?


「でもゴムとかつけてる余裕ないくらい理性とばない?」


なんか、話が夜のことになってきた。


俺も、のんちゃんからたまに聞くし、
子供が欲しいって話も聞くけど。


そうゆうやなくて、
興味本位の、下な感じ。


やっぱり、その空間にいるのが耐えられへんくて、
また席を外してしまった。


どうしよ・・・


このまま体調悪くなったって帰ってもいいかな。


あの人の前におるの、
ちょっと、いや、だいぶキツい・・・


1人がやっと立てるくらいの手洗い場で、
両手をついて、思考をめぐらせる。


鏡に映る俺は、
結構気分が悪そう。


まあ、実際に悪いねんけど。


ヒートは先月きたから、
まだ来ない。


これならいける。


外に出ようと鍵を開けた時、
タイミングよく外側からもドアが開いた。


「っ、」


「すんませ、」


勢いがついてたから、
前につんのめってしまって、
相手の胸に直撃しそうになるのを、
なんとか耐える。


相手さんも片手を出して支えてくれる体勢。


動いた所から、
ふわっと香る匂い。


さっきまでの気持ち悪いのが、
スっと消えていくようやった。

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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時

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