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キャップとフードの影で気付かんかった。
｢顔、赤なってる｣
｢ちょっと日焼けしたかも｣
人混みから抜けて、少しだけ開けたところに移動。
｢これで拭いて｣
汗ふきシートを渡す。
｢ありがとう。
大毅君も、汗すごい｣
｢ちょっとやばいかも｣
自分の限界が見えてきた。
激務明けの炎天下の中、テンションが上がりすぎた。
｢今日は、帰ろ？｣
｢ごめんな｣
｢ううん。
今日は俺が大毅君のお世話するねん｣
張り切ってはる。
その言葉に甘えてええかな。
まだフェスは続いてるから、座れた。
涼しい電車に揺られて、
2人で寝落ち。
俺の方が先に目が覚めた。
肩にもたれかかる神ちゃんの顔を、
斜め上から眺めてしまう。
でも、あと少し。
｢神ちゃん、そろそろ降りるで｣
｢んっ｣
｢おはよう。
なあ、俺ん家行かへん？｣
｢え｣
寝起きのぽやぽやした顔。
上手く理解できてない感じがある。
｢俺ん家、呼びたいんやけど｣
｢ぁ、う、うん。
え、でも、大毅君、寝なあかんよね。
俺、行ってしまったら｣
｢ええよ、寝なくて｣
｢え、でも｣
｢神ちゃんともうちょっとおりたいねん。
あかん？｣
ずるいことはわかってる。
断られへんって自信もある。
｢お邪魔します｣
｢どうぞ｣
自分の家に人を招くなんかほぼ初。
というか、家族以外はガチ初。
｢大毅君って感じ｣
｢何それ｣
｢大毅君の家って感じ。
落ち着いてるけど、色んなとこが忙しない。
みたいな？｣
ケラケラ笑ってる。
｢座ってて。
なんか飲み物用意するから｣
｢ううん。
大毅君もゆっくりしよ。
あ、一緒にお昼寝しよ｣
｢・・・うん｣
俺がアルファってわかってるよな？
｢寝えへんねやったら、俺帰るよ｣
保育園の先生らしい、交換条件。
｢わかったって｣
ソファベッドやから、
背もたれを倒して平らにする。
少し広くなったそこに2人で寝転ぶ。
｢ふふ。
子どもらもな、先生向こう行くでって言うたら、
素直にお昼寝してくれるねん｣
｢好きなんやろな。
先生のこと｣
天井を見つめながら話す。
｢みんな可愛いよ｣
｢初恋とかあるんかな｣
｢んふふ、どうやろ。
結婚してくださいってのは、
たまにあるし。
先生大好きーは言うてくれるで｣
｢初恋なんやろな｣
｢嬉しいな。
・・・大毅君も、初恋とかあるん？｣
｢俺は、保育園の時やな｣
｢そうなんや｣
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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (
レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななはち
| 作成日時：2023年9月16日 21時
