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さっきの甘い匂いが強くなってる・・・
｢神ちゃん、やっぱり1杯で帰ろ｣
｢・・・いやや｣
拗ねたようなわがまま口調で返ってくる。
それも可愛いんやけど。
もうあと少しやしって、
お会計頼んだら。
｢まだ、残ってる、｣
｢でももう結構酔ってるから｣
｢まだだいじょーぶ｣
頑固やなあって思いながらも、
子ども相手みたいで、
自然と頬が緩んでまう。
でも、このままやと神ちゃんが危険やから、
ササッとお会計して、
いつでも出れるようにする。
｢神ちゃん、飲める？｣
｢んぅ、飲める｣
とか言うけど、なかなかグラスに手がいかへん。
｢・・・飲んだら帰るんやろ？｣
｢うん｣
｢なら、飲まへん｣
可愛すぎん？
｢一緒に帰ろ｣
｢・・・一緒？｣
｢うん｣
｢んふふ、｣
まあまあ酔ってんな。
2人で外に出たら、
ふらっとした神ちゃん。
咄嗟に支えた瞬間、
ブワ！って、甘い香りが強くなった。
｢っ、神ちゃんっ｣
｢しげ、｣
上気した顔で見上げてくる。
マジであかん。
ホンマにやばい。
｢はあ、はあ、くっ、、｣
このままここで暴きたい衝動に駆られる。
｢しげ、も、むりっ｣
俺の腕に縋りついて、
ちょっと震えてるから。
｢ちょっと待って、｣
さすがにここではあかん。
今日買ったジャージの上を開けて、
バサッと被せる。
この前と同じやん。
｢いやっ、これ、いやっ｣
｢なんで｣
｢しげ、これっ｣
俺が着てる服を取ろうとしてくる。
いや、てかそもそもここではあかん。
｢神ちゃん、薬は？｣
｢っ、ポーチ｣
神ちゃんには悪いけど、
カバンの中を漁らせてもらう。
すぐに見つかったポーチの中には、
よく見る薬たち。
そのひとつを取り出して、
神ちゃんの口に持っていく。
カバンの中には水筒も入ってたから、
一緒に渡して見るけど、
震えてて上手く飲めそうにない。
ごめん。
無理やりにでも、お水と薬を飲ませた。
｢んくっ、んっ、、、｣
上手く飲みきれんかった水が口の端から喉に流れてる・・・
唾を飲み込んで、競り上がってくるものを抑え込む。
こんなん、あかんやん。
｢はあ、、｣
ゆっくりな呼吸を意識して、
肩を上下させながら、だんだん落ち着いてきた。
｢落ち着いた？｣
｢ごめん、俺、｣
｢ええよ、大丈夫。
タクシーで帰ろか。
心配やから、家の前まで送らせて？｣
小さいながらも、
俺にもたれかかりながら、頷いてくれた。
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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (
レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななはち
| 作成日時：2023年9月16日 21時
