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赤side


俺の仕事終わりに神ちゃんと待ち合わせ。


なかなか確実な休みがないから、
夜勤明けでも会いたかった。


初めて会ってから今日で5回目。


お互いの名前を知ってから初めて会うのに、
もうずっと一緒な感覚。


ホンマは別にジャージなんてよかったし、
自分で払おかなともおもったけど、
それはちゃうかなってプレゼントしてもらった。


今は、神ちゃんが自分の服を吟味して見てる。


「しげ、どっちがええかな」


可愛らしい顔して、服をかかげてる。


「神ちゃんすごいわ。
両方似合うてる。
めっちゃ可愛い。
天使か思った」


「もう、大袈裟すぎ」


照れる神ちゃんがさらに可愛くて、
もっと見てたいって思った。


「ちゃうって、本音。
両方似合てるからさ、両方買おう」


「いや、あかんよ。
俺、言うてもめっちゃ稼いでるわけやないから」


「そんなん俺がプレゼントするに決まってるやん」


「それはあかんよ」


「なんでやねん。
さっき神ちゃんもプレゼントしてくれたやん。
一緒に出かけた記念に、
神ちゃんが忘れられへんの、渡したいねん」


重たい?


「・・・ホンマにええの?」


「うん。
俺、誰や思ってるん?」


「お医者さん」


「ほら、任せとき」


普段、自分が医者ってことをひけらかすことはない。

偏見の目があるから。


やけど、この子の前では、
素直で、ホンマの自分でぶつかりたいから。


真正面から、堂々と。


お店を何軒か回って。


「なんか、めっちゃ甘い匂い・・・」


微かに香る匂い。


「パンケーキとかかな?
あんまりわからんけど。
うわ!パンケーキとか想像したら食べたくなってきたやんか!」


俺の言葉に鼻をくんくんさせて、
悶えてる。


「そろそろいい時間やし、
どっか入ろうや」


「うん!」


可愛い笑顔で答えてくれた。



お酒の美味しいレストラン。


昔、家族でよく来たことがあるお店。


神ちゃんにも気に入って欲しかったから、
連れてきたんやけど。


「俺、この雰囲気、めっちゃ好きかも」


目の前のにっこにこの笑顔。

連れてきてよかったって安心する。


「よかった。
何飲む?」


「・・・レモンサワー、で」


「ん」


ビールが有名やから、
俺のビールと神ちゃんのレモンサワーを頼む。


乾杯して、料理も届いて、
グラスが4分の3減った頃。


目の前の神ちゃんは首まで真っ赤っか。


「神ちゃん、大丈夫?」


「ふん、だいじょーぶ。
赤いだけやねん」


澄ました顔で言い張る。

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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時

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