検索窓
今日:4 hit、昨日:127 hit、合計:112,055 hit

1-3 ページ3

のんちゃんとか、流星君は親友とその旦那さんやけど、
また違う。


俺だけの、人・・・


運命の人・・・


この世界には運命の番がおるって、
昔、絵本で読んだことがある。


その絵本はオメガとアルファの差別的要素が入ってるって、
今はどの本屋にも置いてないねんけどな。


土曜日の夕方。


のんちゃん達とお店で待ち合わせて、
一緒に入店。


先に席に案内されて、
のんちゃんと俺が隣同士で座る。


「神ちゃん、髪の毛黒いやん」


ファッション、美容系の仕事してる流星君は、
すぐに俺の見た目に気付いて、
言葉をかけてくれる。


「最近傷みすぎてて」


「望はメッシュ入れたもんな」


自然と、肘をついた反対の手で、
のんちゃんの髪の毛をすくいあげてる光景が、
目の前で繰り広げられる。


「流星に似合うって言われたもん」


仲良しな2人を見てると、こっちも幸せになる。


のんちゃんは弟みたいやし、
流星君は同い年で、気が合う。


のんちゃんから紹介された時から、
ホンマにお似合いで、
羨ましいというより、微笑ましい。


流星君も抜けてるとこがあるから、
なんか2人のお兄ちゃんになったみたいな。


「もうすぐ来るって。
あ、その人には、なんも言ってないから。
俺の友達ってことと、
たまたま一緒にご飯どう?って感じに誘ったから」


携帯を見ながら流星君が教えてくれた。


第二次性は一般的ではあるものの、
オメガの地位は未だ低い。


無闇矢鱈に、「私はオメガです」なんて言うものやない。


やからそこは、流星君の配慮。


外の空気の香りがして、
店内に誰かが入ってきたっぽいことが分かった。


店員さんに案内されて来た人。


「はじめまして」


その人が近くに来た時、
んぐって喉の奥で変な音がした。


夏やから?


ちょっと、言うたら悪いけど・・・
息苦しい。


「同じ大学の真田君。
歳は1個上やねんけど、学年は一緒やねん」


流星君が紹介してくれてる。


流星君の隣に座ったと思ったら。


「あれ、流星、
俺のビール頼んでくれてないじゃん」


関東訛り。


「ごめんごめん。
今頼んだから、すぐ来ると思うで」


「っんだよ」


今、舌打ちしはった・・・?


「あ、君が智洋君?
流星から聞いてたけど、めっちゃかわいいね」


グイッて、顔が近づいて、
思わず後ろに仰け反ってしもた。


「ぁ、はい。
ありがとう、ございます」

1-4→←1-2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (151 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
401人がお気に入り
設定タグ:JW , 赤緑 , 西侍
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。