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日曜日の朝。


夏の暑さでか、嫌な汗をかいて起きた。


今日は昨日の集まりの関係で休み。

親との約束の時間まで時間があるし、
本屋に寄ろかな。


研究に必要な資料と雑誌を探して。

幼稚園で大好きやった絵本を思い出す。


今日の夢の内容に少しリンクした、
仲間はずれはあかんよって絵本。


あの絵本、ともくんとずっと一緒に読んでた。


本屋さんの絵本コーナーは、
可愛らしい雰囲気。


初めて来たわ、こんなとこ。


〇歳向けって分けられてるけど、
あれが何歳向けなんか知らん。


俺らが5歳の時読んでたから、
5歳児向けか?


日曜日の午前中なだけあって、
ベビーカーを押した女性と、子供と手を繋いでる女性がおる。


そこに1人、可愛らしい人。


顔とか、服装とかやなくて。


雰囲気が。


甘くて、優しくて、かわいい。


目が離されへん。


見つけた。って感情がぴったり。

本能的やった。


なんて話しかけようか迷う。


こんなところでチキンやねん。


いや、何チキってんねん。


こんなんや、男が廃る。


1歩、近づいた瞬間、
向こうの方から反射的にこっちに向いてくれた。


「っ、」


時が止まるって経験、初めてしたかも。


ドクン!って心臓の音。


ここから離れなあかん。


本能やった。


惹き付けられそうになりながら、
何とか踵を返す。


これ以上あそこにいて、
あの子と目を合わせてたら、
あかん扉開いてまいそうで。


「とっ、待って、待ってください!」


可愛らしい声がして、
振り返ったら、あの子が追いかけてきてた。


え、え、え!


「こ、これ!」


差し出されたんは、
レシート?


「落とされましたよ」


「あ、ありがとうございます」


別にレシートなんてって思うけど、
確かに、そこに放置してしまったらゴミになる。


しっかりしてはるなって。


そんなん、俺やったら無視しそうなことやのに。


会釈して、行ってしまった。


正直、あの子も、俺と同じ何かを感じて、
話しかけてくれたんかと思ったから。


ま、そんなん早々あるわけないか。


近くの、チェーン店カフェで、
コーヒー飲んどこ。


そこに連絡が入って、
早めに見合いするホテルに来いやって。

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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時

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