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緑side


「せんせーさよーなら!」


「珠理君さようなら。
ばいばーい」


ちっちゃい手をめいっぱい振ってくれる。


「ありがとうございました」


中間さんはいつも愛想良く挨拶してくれるから、
珠里君もそこが似たんやろな。


「中間さん、さようなら」


お母さんと手を繋いで帰って行く姿は、
幸せの象徴な気がする。



部屋に戻れば、
沢山の子供たちが寄ってきて。


「せんせえあそぼ!」

「ブロックしよ!」

「ぼくとおえかきするのー!」


もうモテモテ。

足にみんながまとわり付く。


まあ、俺が受け持つ5歳児組さんばっかりやけど。

まだ担任になって10日くらいやけど、
こんなに好かれたら本望や。


「ほらほら、神山先生潰れちゃうから」


身動きが取れへん俺を見兼ねた望先生が、
助け舟を出してくれる。


「じゃあのぞむせんせえあそぼー」


「んー、でも先生もう帰る時間やねん」


「えー」


「ごめんなあ。
明日一緒にジェンガしよ」


望先生は、キリッとした眉毛を下げて、
子どもに目線を合わせて伝えるから、
子ども達も、


「するー!」


素直に聞いてくれる。

そんなみんなに癒されて毎日を過ごせる。


「あ、望先生、」


帰ろうとしてた望先生を呼び止めて、
パートの先生方に子供をみてもらうようお願いする。


「来週休みやんな?」


「あ、そうやねん。
いつもごめんな、神山先生」


「いやいや。
俺ん時も代わって貰ってるんやし」


「のぞむせんせい、
げつようびからおやすみ?」


「そうやねん〜。
夢ちゃん、明日は来るから一緒に遊ぼなあ」


4歳児の夢ちゃんは曜日感覚がある。


「うん!だるまさんがころんだしよーね」


「しよなー」


ニコニコしてお別れしたら、
望先生は事務所に向かう。


「かみやませんせえ、すーくんがぁ」


俺はトラブル対応に見舞われた。



延長の子たちが帰って、
戸締りをしたら俺も帰宅。


駅近の保育園だけあって、
7時過ぎの電車に乗って帰れる。



家に帰れば、力尽きる前にお風呂に入って、
朝、作り置きしておいたご飯を温めて食べる。



明日は金曜日。


9時半勤務やから、8時に起きればいいか・・・




のんちゃんの顔が浮かぶ。


来週からヒート期間で休みやけど、
その間、彼氏で番の流星君に甘やかされる生活送るんやろな・・・


勝手に皮肉になって、
負の感情で心が蝕まれていく。


彼氏がいたのは中3まで。


ベータの彼氏と、アルファの彼氏、
1人ずつ。

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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時

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