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緑「たのしかった」


たどたどしい発音やったけど、
ハッキリと、俺には聞こえた。


嬉しくて、涙が出てくる。


そのままもっと強く抱きしめる。


肩をトントン叩かれて、
離してあげる。


赤『俺も、俺も楽しかった!
とも、大好き!』



ほんまはシーも行きたかったけど、
多分体力的にもしんどいかなって、
ゆっくりすることに決めてる。


そんならさ?

な?

高校生なんやし。


お互い実家で、そうゆうこともなかった。


お風呂に入って、
今はまったり時間。


ともと字幕出して、
ディズニーの映画見てる。


けど、俺の意識は前のとも。

後ろから抱きしめてるから、
目の前には、真っ白な項・・・


最初にここに触れるのはよくないから。


ともの手をとって、お腹に回してるから、
指でトントンする。


「ん?」って振り向くから。

キスをする。


くちゅ、、くちゅり、、、


水音が響く。


.


ベッドの上。


繋がるのは難しそう。


ともの負担やから、
これはもっと先でいい。

ただ、2人で触りっこして。


緑「ん"っ、、あ"っ、」


多分、声漏れてるんが嫌なんやろな。


聞こえてないけど、
漏れてるってのはわかるみたい。


ギュッて口に手を持っていった。


首を振って、離してあげる。


赤『聞かせて』


そう言うと、フルフル全力で首を振る。


快感で上手く使えない手で。


緑『汚い』


赤『汚くない。
かわいい。綺麗』


そう伝えて、
安心させるようにキスを落とす。


もう一度、体に手を滑らせていく。


目を瞑ると、ほぼ全部の情報がなくなるから、
目は開けっぱのとも。


かわいいすぎ。


赤「もっと可愛い声、聞かせて」


多分、口の動きで読み取ってくれてる。


顔を真っ赤にさせて、
目をうるうるさせて。

俺を感じて。


俺だけを。


兆したモノに手を添えて。


ビクって体が跳ねた。


赤『大丈夫』


片手でできる手話で伝えていく。


「だい」って、両手を俺に伸ばしてくる。


言葉はなくても、
伝わるそれが、俺らの長年の絆。


俺に抱きついて、
快感をどうにかしようとしてる。


かわいい。


甘い匂いがして。

耳を舐めながら。


ゾクゾクする。



緑「あ"っ、、い"っ、い"やっ、、
あんっ、、んっ、、、ふっ、うっ」


かわいい。


緑「い"っ、、!!!」


ビクン!と大きく跳ねて、果てた。

その姿だけで、
俺もすぐに追いつく。


はあはあ、息を整えてる時。


ともと目があって。

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年5月16日 3時

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